試合レポート

阿南光の吉岡が14K無四球完封で初の8強入りに導く、熊本国府の反撃実らず

2024.03.25


吉岡暖(阿南光)※写真は過去の取材より

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<第96回選抜高校野球大会:阿南光3-0熊本国府>◇25日◇2回戦◇甲子園

阿南光(徳島)が、エース吉岡 暖投手(3年)の完封劇で、チーム初のセンバツベスト8に輝いた。

吉岡は熊本国府(熊本)相手に、6回をのぞく毎回の14三振を奪う快投。力強い直球に、切れ味の鋭いスライダーで、三振の山を築いた。終わってみれば、5安打無四球の完封。初戦の豊川(愛知)戦の11奪三振に続いて2戦連続の2ケタ奪三振をマークした。

「完封勝利ができて嬉しい。熊本国府さんはミート力も高い打者も多かったので、ストライク先行の投球ができた。三振は狙っていませんが、ピンチの場面など要所で三振をとることができて良かった」と大会No.1と呼ばれる実力を見せつけた。

準々決勝では昨年秋の明治神宮大会を制した星稜(石川)と対戦。「強い相手で、1番から9番まで警戒しないといけない。チャレンジャーとしてぶつかり、自分は無失点投球ができるようにしていきたい」と気持ちを切り替えていた。

攻撃では、1回に3番・福田 修盛外野手(3年)が右翼越えの適時三塁打を放って先制。チームに勢いをつけて、3得点を呼び込んだ。福田は「1回戦はチャンスで打てなかったので、絶対に返して、吉岡を楽にしてやろうという気持ちで打ちました。高橋監督から打席に入る前から変化球を狙っていけという指示があったので打つことができました」と鼻息も荒かった。

熊本国府は、終盤に無死からの走者を出すも、2度の併殺でチャンスをつかみきれずに敗退。初の8強入りはならなかった。

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この記事の執筆者: 浦田 由紀夫

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