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阪神、まさかのオープン戦5連敗…なんとも寂しい打撃陣

2024.03.05


中央大時代の森下翔太、日大山形時代の中野拓夢

阪神がまさかのオープン戦5連敗を喫した。ここまで5試合を戦って未だ勝利がない。昨年、リーグ優勝から日本一を手にしたトラ軍団は、連覇を狙う今季、まだ「牙」をむいていない。

シーズン前だから何の問題もないといってしまえば、それだけのことだが、本当に大丈夫なのかと思ってしまうのは、打撃陣がなんとも「寂しい」からだ。

チームの試合数に違いがあるため比較するのはどうかとも思うが、3日終了時点、阪神のチーム打率がなんと.177。オープン戦を行っていない西武、ロッテを除く10球団で順位同様、最下位の数字なのだ。チーム打率が3割台をマークしているのは、1試合しかしていないソフトバンクとオリックスと、他球団も大して変わりはないが、唯一の1割台というのは、トラファンも納得いかないだろう。

直前の3日に行われたオープン戦で出場したスタメン選手のオープン戦成績を調べてみた。

森下 翔太=16打数3安打0打点0本塁打、打率.188
中野 拓夢=14打数2安打2打点0本塁打、打率.143
近本 光司=14打数4安打1打点0本塁打、打率.286
大山 悠輔=15打数2安打2打点0本塁打、打率.133
佐藤 輝明=14打数3安打2打点1本塁打、打率.214
ミエセス=8打数2安打3打点1本塁打、打率.250
木浪 聖也=13打数3安打0打点0本塁打、打率.231
小幡 竜平=8打数1安打0打点0本塁打、打率.125
坂本 誠志郎=8打数4安打2打点0本塁打、打率.500

昨年も活躍した主力がズラリと並ぶが、坂本以外は寂しい数字が並ぶ。寂しいのは主力だけではない。猛アピールしないといけない若手も、まだピリッとしない。

キャンプ野手MVPの前川 右京外野手(智辯学園出身)をはじめ、井上 広大外野手(履正社出身)、野口 恭佑外野手(創成館出身)の「若手3人衆」は、いまだオープン戦で安打を記録していない。チャンスが少ないとはいえ、そこで結果を残さないと勝ち残れない。

5日からの5試合は舞台が甲子園に移る。戦い慣れた本拠地で、トラが本来の姿を取り戻せるか。5日から甲子園での対楽天(2)、ヤクルト(2)、巨人(1)の5試合は、今季の阪神打線を占うシリーズになるかもしれない。

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この記事の執筆者: 浦田 由紀夫

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