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前川右京&田村俊介「高卒3年目スラッガーコンビ」は金本&前田の伝説打者たちの再来か!?

2024.02.21


田村俊介、前川右京

今年は高卒3年目を迎える阪神・前川 右京外野手(智辯学園)、広島・田村 俊介外野手(愛工大名電)の評価が高まっている。2人とも21年のドラフトでは4位指名を受けて入団した。

直近の活躍を振り返ると、前川は11日の紅白戦で4安打を記録。阪神の投手陣は殆どが140キロ後半の速球を投げる投手ばかり。その投手を振り遅れることなく、打ち返すことができていた。20日のサムスン戦では2回裏、二死三塁から2ストライクと追い込まれた場面で、高めに浮いたスライダーを逃さず、ライトスタンドへ運ぶ先制2ランとなった。

前川自身、本塁打は狙っておらず、コンタクトする意識だったという。これまでの打撃を見ると、タイミングの取り方がしっかりしており、スイング軌道に無駄がない。そのため速球投手に対しても振り遅れもしない。また変化球がきても、体が突っ込むことなく、対応ができている。

こうした打撃は高校時代の取り組みが基礎となっている。前川は高校1年で高校通算21本塁打を放ち、飛距離は凄まじいものがあった。ただ、小坂 将商監督から「飛距離150メートルを目指すのではなく、確実にコンタクトするほうが大事」というアドバイスから、打撃練習でもライナー性を打ち返すことを心掛けた。またプロ入り前の取材でも木製バットの対応について、木製バットのしなりを活かしてヘッドを走らせるスイングができるかにもこだわっていた。前川の打球といえば、ライナー性の打球が非常に多い。前川の良さを生かしたアドバイスだったといえる。

昨年は二軍39試合で打率.320、一軍でも33試合に出場して、打率.255、24安打を記録した。

速球投手に対応ができて、ヒット狙いでも長打が打てるパワーと技術もあり、高卒3年目の左打者では申し分ない内容だ。タイプとしては阪神の4番打者として活躍し、通算476本塁打を記録した金本 知憲氏のような選手になるのではないか。金本氏もライナー性の本塁打も多く、前川と似たところがあった。これからもライナー性で次々とスタンドインする打球を見せてほしい。

田村は3月6日、7日に開催される「カーネクスト 侍ジャパンシリーズ 2024 日本 vs 欧州代表」の代表選手に選ばれた。一軍での通算試合出場数はわずか10試合。それでも選出した井端 弘和監督は理由について次のように語る。

「昨年のアジアチャンピオンシリーズでも、候補には挙げていました。実際、練習試合で対戦した際、彼のスイングは素晴らしい部分がありました。十分レギュラーシーズン次第では、日本を代表する打者になると思っています。ですので、今回は『一度見てみたい』っていうので選びました」

その田村は対外試合でも結果を残す。2月17日のロッテとの練習試合では4番を任され、先制2ランを放った。田村の打撃の特徴としては無駄がないスイング軌道をしていて、さらにボールを強くコンタクトできること。まるで左打者のお手本のようなスイングをしており、打球速度も非常に速い。

高校時代の田村を取材した時、愛工大名電のグラウンドには打者の打球速度を測定できる設備があったので、ティー打撃を見せてもらったところ、常に140キロ台を計測。最速で155キロだった。愛工大名電の他の選手たちは110キロから120キロだったので、いかにして田村の打球速度が突出しているのかが分かる。

昨年は怪我で離脱するまでの一軍10試合では22打数8安打、打率.362を記録した。本塁打を打った時の姿は広島一筋で、通算295本塁打、2119安打を記録した大打者・前田 智徳氏を彷彿とさせた。

この2人の進化が今年のプロ野球の見所の1つになっていきそうだ。

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この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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