西武・甲斐野がいきなり158キロ! 古巣・ソフトバンク相手に守護神の姿を見せる!?
甲斐野 央(写真は福岡ソフトバンクホークス時代)
西武・甲斐野 央投手(東洋大姫路出身)が3日、移籍後初の対外試合に臨み、1回を無失点に抑えた。ソフトバンクにFA移籍した山川 穂高内野手(中部商出身)の人的補償で西武に移籍したクローザー候補が、大きな第1歩を記した。
ロッテ相手に8回に登板。1死後、二塁打を浴びて走者を許したが、1三振を含め後続を抑えた。自慢の速球の最速は158キロを計測。この時期で、自己最速160キロに迫る剛速球の披露に、甲斐野本人の「本気度」が感じられた。
新天地でのセットアッパー、さらにはクローザー役も現実味を帯びてくる。これからの登板がさらに重要となるだろう。
大学時代から経験を積み重ねてきた。4年の春のリーグ戦から抑えとして起用され、リーグ優勝に貢献。12大会ぶりに優勝した日米大学野球でも抑えで決勝戦に登板し、胴上げ投手にもなっている。
ソフトバンクに2018年ドラフト1位で入団すると、開幕戦で延長10回から登板し2回を5三振無失点に抑え、チームのサヨナラ勝ちに貢献。いきなり開幕戦でプロ初登板初勝利を手にしている。その開幕戦の相手が、今年から移籍した西武。何かの縁も感じてしまう。
セットアッパーとして、新人のデビューから13試合連続無失点の記録も作ると、守護神としてマウンドにも立った。クライマックスシリーズ、日本シリーズでも登板し日本一にも貢献。さらにプレミア12の侍ジャパンメンバーに選ばれ、5試合無失点で日本の優勝にも貢献した。
その後、右肘の故障で手術を受けたが、懸命のリハビリで復活。2022年には自己最速160キロをマークするまでに成長している。
直球とフォークが大きな武器。三振が取れる投手で、クローザーとしての経験値も問題ない。昨シーズン、チーム防御率はリーグ2位だった西武の投手陣の争いを勝ち抜き、守護神として開幕を迎えてもらいたい。
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