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3連覇狙う大阪桐蔭、「速球派右腕4人」強力投手陣と「接戦での強さ」で優勝候補筆頭! 【明治神宮大会チーム紹介】

2023.11.10


15日から開幕する第54回明治神宮大会。高校の部では各地区大会を勝ち抜いた10校が出場する。優勝校の地区にはセンバツ出場枠が1つ与えられることになる。
今大会、優勝候補として期待されるのが、3年連続優勝を狙う大阪桐蔭だ。昨年は前田 悠伍投手(ソフトバンク1位)の活躍で神宮大会史上初の連覇を達成したが、今年はどんなチームなのか。
1点差勝利が大阪大会5回戦以降5試合!今年は接戦に強い
<大阪大会の勝ち上がり>
2回戦 6-3 太成学院大
3回戦 12-3 関西創価
4回戦 9-1 上宮
5回戦 3-2 近大付
準々決勝  5-4 大体大浪商
準決勝  18-1 桜宮
決勝 3-2 履正社
<近畿大会の勝ち上がり>
1回戦 6−0 高田商(奈良)
準々決勝 4−3 報徳学園(兵庫)
準決勝 4-0 京都国際(京都)
決勝 2-1 京都外大西(京都)
まず勝ち上がりを振り返ると、接戦での強さが際立つ。大阪大会5回戦以降から1点差勝利がじつに5試合もあった。
5回戦では近大附に3対2、準々決勝の大体大浪商には5対4、そして決勝の履正社には3対2と接戦をものにした。続く近畿大会でも、準々決勝は報徳学園(兵庫)に4対3、さらに決勝戦の京都外大西(京都)戦でもには2対1。豪快な打撃で勝ち上がるイメージの強い大阪桐蔭だが、今年のスタイルは「粘り強さ」なのだ。
140キロ後半の速球を投げ込む投手が4人 潜在能力の高さは日本一な投手陣
今年の大阪桐蔭が接戦に強い理由は、強力な投手陣にある。エースの平嶋 桂知投手(2年)は188センチの長身から繰り出す140キロ後半の速球で勝負する本格派右腕で、近畿大会1回戦の高田商戦では6回無失点、準々決勝の報徳学園戦では6回2失点。その投球スタイルは12年春夏連覇に貢献した藤浪 晋太郎投手(オリオールズ)を彷彿とさせる。
近畿大会で大きく評判を高め投手が、最速151キロ右腕の森 陽樹投手(1年)だ。聖心ウルスラ聡明中時代から評判の速球投手で、中学時代の最速は143キロだったのだが、高校入学1年で最速151キロまでレベルアップ。近畿大会では7.2回を投げ、12奪三振の快投を見せた。先発、リリーフともにこなし、自慢の直球でねじ伏せる姿は1年生には見えなかった。おそらく今大会で最も評判を高める可能性が高い投手。スター候補と言えるだろう。
中野 大虎投手(1年)は、この秋、3回を投げ無失点。最速149キロのストレートは伸びがあり、根尾 昂投手(中日)に近いか。
また、南 陽人投手(2年)の復活も大きい。最速146キロのストレートは勢いがあり、鋭く曲がるスライダーの切れもよい。フィールディングも巧みで、投手としての完成度が高さが光る。準決勝の京都国際戦では、6回無失点の好投を見せた。
ここまでじつに4人の速球投手をあげてきたが、注目投手はまだいるのだ。技巧派左腕・山口 祐樹投手(2年)である。近畿大会の報徳学園戦では1回1失点とコントロールも定まらず悔しい投球になってしまったが、大阪大会では準々決勝の大体大浪商戦では5回無失点、準決勝の桜宮戦で4回無失点の好投を見せ、厳しいマウンドをくぐり抜けてきた。彼のような技巧派左腕の存在は優勝には必要なピース。神宮大会までの練習試合で好投し、ベンチ入りを勝ち取ることができるか注目していきたい。
ラマル、徳丸など前チームの経験者が牽引する打線にも注目
近畿大会では、大阪桐蔭の代名詞といえる本塁打はゼロ。これは、本塁打が出にくい大阪シティ信用金庫スタジアムだった影響が大きいだろう。決して打線が弱いなどということはない。
注目したい打者は、4番のラマル ギービンラタナヤケ内野手(2年)だ。近畿大会の打率.375。
報徳学園戦では勝ち越し適時打を放つなど勝負強さが出てきた。神宮大会では豪快なアーチを描き、評価を高めていきたい。
今年の大阪桐蔭打線は、巧打者・徳丸 快晴外野手(2年)、投手として140キロ超え、打者としてもバットコントロールが長けている二刀流・境 亮陽外野手(2年)などの連打でチャンスを作り、着実に点を重ねるスタイルだ。粘り強さが持ち味の新スタイルで、3連覇を成し遂げることができるのか。新生・大阪桐蔭に大きな注目が集まっている。
今大会の出場校の分析、神宮大会の日程もチェック↓↓
【11月15日開幕】明治神宮大会出場10校 戦力完全分析!「秋の高校野球日本一」はどこだ!?

この記事の執筆者: 河嶋 宗一

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