試合レポート

【大学野球・関西学生野球】1回戦 近畿大vs京都大

2023.09.03


ラストシーズンの田中監督率いる近畿大が先勝!主将の坂下はプロ志望を表明

<関西学生野球秋季リーグ:近畿大6-1京都大>◇2日◇第1節1回戦◇わかさスタジアム京都

春秋連続優勝を目指す近畿大が開幕戦で快勝を収めた。

近畿大の先発は北見 隆侑投手(2年=乙訓)。140キロ台前半の直球と大きく曲がるスライダーを軸にテンポの良い投球を見せる。リーグ戦初スタメンとなった大上 岳人捕手(3年=福井工大福井)も無難にリードして守りからリズムを作った。

打線は3回まで無得点に抑えられていたが、4回に2番・勝田 成内野手(2年=関大北陽)から3者連続二塁打が飛び出すなど3得点。その後も着実に加点して京都大を突き放した。

北見は6回に適時打を打たれるも6回1失点と好投。7回以降は野口 練投手(2年=星稜)が2回、宮原 廉投手(1年=崇徳)が1回を、それぞれ無失点に抑えて逃げ切りに成功した。

近畿大は2014年から指揮を執ってきた田中秀昌監督が今季限りで退任することが決まっている。田中監督は1993年春に上宮(大阪)の監督として優勝、2011年夏には石川慎吾(現・ロッテ)を擁して東大阪大柏原(大阪)を甲子園初出場に導いた。近畿大の監督になってからは5度のリーグ優勝を達成。佐藤 輝明(現・阪神)、村西 良太(現・オリックス)などをプロの世界に送り出した。

「自分と4年生が最後のシーズンになるので、全員が頑張ってほしい。(明治神宮大会の開催地である)東京までいるのが一番良い方向。勝負は厳しいですけど、『長くやろう』とずっと言っています」と田中監督はラストシーズンへの思いを語ってくれた。

また、1番・遊撃手で出場した主将の坂下 翔馬内野手(4年=智辯学園)は、プロ志望届を提出する意向を表明。打撃では4打数無安打と快音は聞かれなかったが、「自分は守備からリズムをつくる人間。守備は100%を心がけています」と守備では軽快な動きを見せた。

身長165センチと小柄ながら侍ジャパンU-18代表の主将を務めるなど第一線で活躍を続けてきた坂下。「この体でもできるとアピールしたい」とチームの優勝と自身の夢を叶えるために目の前の一戦に全力を注ぐ。

この記事の執筆者: 田中 裕毅

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