【近畿学生野球】2回戦 和歌山大vs阪南大

5安打完封勝利を収めた船引駿平(和歌山大)
船引が5安打完封!開幕6連勝の和歌山大が大阪公立大との全勝対決に挑む
<近畿学生野球秋季リーグ:和歌山大4-0阪南大>◇18日◇第3節2回戦◇大阪シティ信用金庫スタジアム
和歌山大が阪南大に連勝して3つ目の勝ち点を獲得。大阪公立大と並んで開幕6連勝を飾った。
この日は先発を任された左腕の船引 駿平投手(4年=星陵)が圧巻の投球を見せる。「真っすぐが走っていた」と直球でカウントを稼ぎ、右打者にはツーシーム、左打者にはスライダー、カーブと外に逃げていく変化球で三振を奪う場面が目立った。
これまでの自己最速は140キロだそうだが、傍からは140キロ以上は出ているように感じるほど、直球にキレがあった。四球もわずか2つと安定しており、奪った三振は9つ。5安打完封と阪南大打線を完全に封じ込めた。
和歌山大は昨年から正捕手の松田 遼太捕手(3年=履正社)がケガで離脱しているが、代わりにマスクを被っている延命 孝弥捕手(4年=水口東)がその穴を完全に埋めている。守りでは好リードで船引の好投を引き出すと、打撃では4回にスクイズを成功、8回には左前適時打を放ち、2打点の活躍で勝利に貢献した。
今季は1戦目の先発を任されている島 龍成投手(3年=履正社)と船引の先発2枚看板が非常に安定しており、ここまでの6試合で3失点と守り勝つ野球ができている。
23日からの第4節では、同じく6連勝中でリーグ3連覇が懸かる大阪公立大との直接対決が待ち受ける。「力は向こうの方が上。でも春から一番伸びているのはうちのチームだと思う」と大原弘監督は勝ち点獲得に意欲を見せていた。
卒業後に一般企業への就職が決まっている船引はこの秋が野球人生最後のシーズンとなる。「集大成をチームのみんなで出せたらと思います」とこれまでに取り組んできたことの全てを出し尽くすつもりだ。