世代No.1左腕・前田悠伍と履正社の150キロ左腕の投げ合いになるか?大阪大会決勝戦を展望
第105回全国高校野球選手権大阪大会の決勝戦(30日)は、大阪桐蔭vs履正社の横綱対決になった。
激戦になることは間違いない。
大阪桐蔭は準々決勝まで5試合はコールド勝ちだったが、準決勝では箕面学園に大苦戦した。技巧派投手に苦しめられる形となったが、決勝の履正社戦は本格派投手との対戦で、対応力が問われる。
今年、大阪桐蔭は招待試合で享栄の東松 快征投手(3年)と対戦しているが、履正社は決勝で150キロ左腕・福田 幸之介投手(3年)が投げる可能性が高い。
福田はテンポ、制球力に課題があり、ボール先行にならずに強気に勝負して打ち取ることができるか。
逆に大阪桐蔭は走者をためて、ここぞというチャンスでしっかりと仕掛けることができるか。1点ずつ加えながら、チャンスがあれば突き放す展開となれば理想的だろう。
一方、履正社は登板することが予想される大阪桐蔭の世代No.1左腕・前田 悠伍投手(3年)に対して、強打を発揮できるかがカギとなる。前年からの経験者が多く、西 稜太外野手(3年)、森沢 拓海内野手(3年)の1、2番コンビ、プロ注目のスラッガー・森田 大翔内野手(3年)と役者は揃っているだけに、数少ない甘く入った球を打ち崩すことができれば、流れを持っていくことができる。
前田はこれまでにはない引き出しのある投球を求めていきたい。履正社の各打者が警戒をしている変化球をしっかりと投げきり、春から課題としていた直球で圧倒できるか注目だ。
お互いの投手が持ち味を発揮すれば、ロースコアで終盤に突入するかもしれない。最後まで展開が読めない名勝負を期待したい。