試合レポート

横浜隼人vs三浦学苑

2023.04.18

横浜隼人打線が3回戦も好投手を攻略、父が横浜隼人主将だった主砲が2回戦に続き活躍

横浜隼人vs三浦学苑 | 高校野球ドットコム
久保 風仁(横浜隼人)

<春季高校野球神奈川県大会:横浜隼人12-2三浦学苑(5回コールド)>◇18日◇3回戦◇サーティーフォー保土ヶ谷

 横浜隼人vs三浦学苑の一戦は思わぬ大差となった。2対1と三浦学苑リードで迎えた3回裏、横浜隼人打線が爆発。7番・大八木 奨真外野手(3年)の2点適時打を皮切りに、打線が爆発し、一挙10得点を挙げ、4回裏にも1点を追加した。

 横浜隼人はエースの石橋 飛和投手(3年)が最速134キロの直球と90キロ前後のカーブのコンビネーションで4回まで2失点に抑えた。5回裏からは背番号20の新井 陽晴投手(3年)がリリーフ登板。鋭く腕を振る投球フォームから常時135キロ〜137キロの直球で1回を無失点に抑え、12対2と5回コールド勝ちを収めた。

 三浦学苑星 翼投手(3年)はこの試合では常時120キロ後半(最速136キロ)と一定以上の球速を投げるが、その投手でもしっかりと打ち崩せる横浜隼人打線の対応力の高さが光った。上位下位関係なく、シンプルに球が見えていて、しっかりとコンタクトできていた。

 特に4番・久保 風仁内野手(3年)は本塁打を放った2回戦の武相戦に続き、この試合も安定した打撃を見せた。第1打席では左前適時打を放つと、3回裏にも右前へしっかりと適時打を放った。

 高校通算19本塁打を誇る強打者だが、強引な打撃にならず、的確に球を捉えることができる。「昨秋は長打を打ちたい気持ちで、力が入りすぎて迎えに行く打撃になっていました。水谷監督からも力を入れてなくても打球は飛んでいくとアドバイスをもらって、シンプルに逆らわずに打ち返すこと、ヒットの延長線上でホームランになればいいと思っています」。3月からの対外試合は武相戦の本塁打を含め6本目。2試合続けて快打を記録し、スラッガータイプでありながら、対応力の高さも示した。

 横浜隼人に進んだきっかけとして、父も横浜隼人出身だったことが影響しているという。父は主将として活躍し、水谷監督も「1番打者として活躍していて、大勢の部員をまとめる良い主将でした」と振り返る。久保は「水谷監督のもとで、野球だけではなく、人間としていろいろ学びたいと思いました」と志望理由を語る。

 親子二代で横浜隼人の主力として活躍し、水谷監督のもとで野球だけではなく、人となりを学んでいる。

 夏のシードを獲得した横浜隼人。投打ともに人材が揃い、好投手と対戦しても、しっかりと対応できる打線は見事だ。水谷監督は「ここまで予想以上に点が取れている。あとは競った時の試合運び。力を発揮できるかが大事かなと思います」と4回戦以降は接戦での戦い方がポイントと語った。

(取材=河嶋 宗一

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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