試合レポート

大森学園vs都立大崎

2022.10.09

大森学園が隙のない積極野球を示して5回コールドで都立大崎を下す

大森学園vs都立大崎 | 高校野球ドットコム
大森学園2番・木倉悌

<秋季高校野球東京都大会:大森学園21-0都立大崎(5回コールド)>◇9日◇1回戦◇駒沢野球場

 秋季東京都高校野球大会2日目、駒沢球場の第二試合では隙のない走塁が持ち味の大森学園とわずか15人のベンチメンバーに10人の1年生が並ぶ都立大崎が顔を合わせ、大森学園が21対0の5回コールドで投打に圧倒した。

 初回、大森学園は1番木下蘭亜がいきなりセンター前へコンパクトな打撃で出塁すると、すかさず初球から盗塁に成功。2球目に相手投手・平塚博喜が投じたボールがこぼれると3塁へ一気に進んだ。2番の主将・木倉悌がレフト前にタイムリー安打を放ち、持ち味の総力を存分に生かした攻撃を見せた。後も続き、初回に4点を挙げ試合の主導権を握る。

 続く2回も大森学園の猛攻は止まない。2番木倉の2打席連続タイムリー安打や4番籾山寛大の左中間タイムリー二塁打などが飛び出し、一挙7点を入れ大量リードに成功する。

 先発は1年生・冨谷拓海。石黒監督は冨谷の先発起用について「思い切りのよい投手。堅くなりがちな初戦に若い力で勢いをつけたかった」と説明し、3回まではランナーを許しながらも無失点に抑え、ストライク先行の投球で4回には三者凡退と監督の起用に応えた。

 5回には、昨年の秋季東京都大会にも出場した2年生エースの湯川翔太がマウンドに上がり、2奪三振を含む三者凡退でピシャリと都立大崎打線を封じた。

 終わってみれば、21得点・13盗塁と途切れの無い打線と隙のない走塁で都立大崎を圧倒した。

 試合後、石黒監督は「フライアウトも少なく逆方向のバッティングと常に次の塁を狙う姿勢が見られた。残塁を少なくすることが課題であったが、打線も繋がり投手陣も0点で抑えきれたことは良かった」と評価した。主将の木倉も「ティーバッティングから逆方向に打つ練習をしている」と語るなど、徹底したチーム方針が感じ取られた。主将として挑む今大会について、「前主将の島田颯大がチームから信頼される素晴らしいキャプテンだった。自分も時には厳しくメリハリをもってチームを率いたい」と次戦の佼成学園戦に向けて強く意気込んだ。

(記事=加藤 達樹

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

関連記事

応援メッセージを投稿

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

RANKING

人気記事

2024.05.11

【24年夏全国地方大会シード校一覧】現在28地区が決定、長野では松商学園がノーシードに

2024.05.10

【京都】昨年秋2回戦敗退の鳥羽が京都国際と対戦、昨年秋Vの京都外大西は西城陽と対戦<春季大会>

2024.05.10

【香川】昨夏甲子園Vの慶應義塾を招待!春4強が迎え撃つ<招待試合>

2024.05.10

【和歌山】2季連続Vを狙う耐久と10大会連続決勝進出を狙う智辯和歌山が対決<春季大会>

2024.05.10

【宮城】5大会連続V狙う仙台育英は名取北と白石工の勝者と対戦、東北とは同ブロック<春季大会組み合わせ>

2024.05.08

【全国各地区春季大会組み合わせ一覧】新戦力が台頭するチームはどこだ!? 新基準バットの及ぼす影響は?

2024.05.11

【24年夏全国地方大会シード校一覧】現在28地区が決定、長野では松商学園がノーシードに

2024.05.06

センバツV・健大高崎は夏も強い! Wエース抜きで県大会優勝、投打に新戦力が台頭中!

2024.05.06

【関東】山梨学院と常総学院がそれぞれ優勝、出場校の対戦が確定<春季大会>

2024.05.06

【春季埼玉県大会】花咲徳栄4回に一挙10得点!20得点を奪った花咲徳栄が昌平を破り優勝!

2024.04.21

【愛知】愛工大名電が東邦に敗れ、夏ノーシードに!シード校が決定<春季大会>

2024.04.22

【春季愛知県大会】中部大春日丘がビッグイニングで流れを引き寄せ、豊橋中央を退ける

2024.04.29

【福島】東日本国際大昌平、磐城、会津北嶺、会津学鳳が県大会切符<春季県大会支部予選>

2024.04.23

【大学野球部24年度新入生一覧】甲子園のスター、ドラフト候補、プロを選ばなかった高校日本代表はどの大学に入った?

2024.04.21

【兵庫】須磨翔風がコールドで8強入り<春季県大会>