試合レポート

京都国際vs立命館

2022.09.24

京都国際が大勝で近畿大会出場に王手

京都国際vs立命館 | 高校野球ドットコム
京都国際先発の松岡凜太朗

<秋季京都府高校野球大会:京都国際13-3立命館(8回コールド)>◇24日◇準々決勝◇わかさスタジアム京都

 夏の甲子園に出場した京都国際がこの秋も強さを見せつけている。

 京都国際は1回表、四球と犠打で1死二塁とすると、3番・金沢玲哉(2年)の左前適時打で1点を先制。夏に甲子園のマウンドを経験した先発の松岡凜太朗(2年)も三者凡退と上々の立ち上がりを見せる。

 しかし、「配球で課題が見られました」(松岡)と2回は捕手の太田颯(2年)との呼吸が合わずに2失点。逆転を許して嫌な流れとなる。

 それでも京都国際は直後の3回表に2死二、三塁から5番・高岸栄太郎(1年)の左前2点適時打で逆転に成功すると、その後も着実に得点を積み重ねて、終わってみれば13対3の8回コールド勝ち。16安打と攻撃力の高さを発揮した。

 特に1番の藤本陽毅(1年)が2安打2四球、3番の金沢が4打数4安打2打点と夏の甲子園でスタメン出場した2人が打線を引っ張っている。経験値の少ない選手が多い中で彼らの存在は貴重だ。

 大勝にも「あまりにも不甲斐ない試合」と小牧憲継監督の評価は厳しい。結果的にコールド勝ちとなったが、試合運びに課題を感じている様子だった。

 ただ、夏の甲子園出場校が次々と敗退している中で近畿大会まであと1勝まで勝ち進んでいるのは地力のある証拠。「気持ちを前面に出せる子が揃っているので、上手く導いてやれたら。今日は反省しかないですけど、次の1週間で違うチームに変えてあげられるように何とか頑張りたいと思います」と小牧監督は意気込む。京都国際の黄金時代はまだまだ続きそうだ。

(記事=馬場 遼

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

関連記事

応援メッセージを投稿

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

RANKING

人気記事

2024.05.22

【愛知・全三河大会】三河地区の強豪・愛知産大三河が復活の兆し!豊川を下した安城も機動力は脅威

2024.05.23

春季関東大会でデビューしたスーパー1年生一覧!名将絶賛の専大松戸の強打者、侍ジャパンU-15代表右腕など14人がベンチ入り!

2024.05.22

【宮城】仙台育英は逆転勝ち、聖和学園が接戦を制して4強入り<春季県大会>

2024.05.22

【北信越】帝京長岡の右腕・茨木に注目!優勝候補は星稜、23日に抽選会

2024.05.22

【秋田】明桜と横手清陵がコールド勝ちで4強入り<春季大会>

2024.05.21

【大学野球部24年度新入生一覧】甲子園のスター、ドラフト候補、プロを選ばなかった高校日本代表はどの大学に入った?

2024.05.17

「野球部や高校部活動で、”民主主義”を実践するには?」――教育者・工藤勇一さん【『新しい高校野球のかたち』を考えるvol.5】

2024.05.20

【24年夏全国地方大会シード校一覧】現在31地区が決定、宮城では古川学園、仙台南、岩手では盛岡大附、秋田では秋田商などがシードを獲得

2024.05.19

【東海】中京大中京がコールド勝ちで17年ぶり、菰野は激戦を制して23年ぶりの決勝進出<春季地区大会>

2024.05.20

【春季京都府大会】センバツ出場の京都国際が春連覇!あえてベンチ外だった2年生左腕が14奪三振公式戦初完投

2024.04.29

【福島】東日本国際大昌平、磐城、会津北嶺、会津学鳳が県大会切符<春季県大会支部予選>

2024.05.21

【大学野球部24年度新入生一覧】甲子園のスター、ドラフト候補、プロを選ばなかった高校日本代表はどの大学に入った?

2024.04.29

【岩手】盛岡中央、釜石、水沢が初戦を突破<春季地区予選>

2024.04.23

床反力を理解しよう【セルフコンディションニングお役立ち情報】

2024.05.15

【全国各地区春季大会組み合わせ一覧】新戦力が台頭するチームはどこだ!? 新基準バットの及ぼす影響は?