試合レポート

東海大相模vs向上

2022.09.10

タレント軍団・東海大相模、期待の1年生投手リレーに上級生打者が奮起 向上相手に7回コールド勝ち

東海大相模vs向上 | 高校野球ドットコム
先発・高橋侑雅(東海大相模)

東海大相模vs向上 | 高校野球ドットコムトーナメント表
神奈川大会の勝ち上がり

東海大相模vs向上 | 高校野球ドットコム県大会出場一覧
神奈川県大会の出場全81校

東海大相模vs向上 | 高校野球ドットコム大会の詳細・応援メッセージ
令和4年度 神奈川県高等学校野球秋季大会

東海大相模vs向上 | 高校野球ドットコム選手名鑑情報はこちら
選手名鑑一覧ページ

東海大相模vs向上 | 高校野球ドットコム日程・結果一覧
神奈川TOPページ

東海大相模vs向上 | 高校野球ドットコム気になる学校への応援メッセージはこちら
学校検索ページ

<秋季神奈川県大会:東海大相模10-3向上(7回コールド)>◇10日◇3回戦◇保土ケ谷

 東海大相模vs向上と昨秋の県大会決勝以来の一戦。

 東海大相模は1回表、山内教輔外野手(2年)が四球で出塁し、1死二塁から3番・及川 将吾内野手(2年)の適時打で先制。さらに2回裏には、1死一、二塁から先発投手の9番・高橋 侑雅投手(1年)が左越え2点適時打を放って2者生還し、1番山内も左中間を破る適時二塁打を放ち、4対0とリードする。

 先発の高橋は湖南ボーイズ時代から評判の好投手。常時120キロ後半だが、ストライクを先行できるのが強み。テンポもよく、走者を背負っても慌てることなく、ボール先行にならずに投球ができるなど、1年生にしては落ち着いている。高橋は「ストライク先行できるのは得意で、早めに追い込んでボール球を振らせたいので」と語るように、自分の強みを理解していた。

 3回裏に、一、三塁からダブルスチールの間に1点を失ったが、その後も、粘り強い投球で点を与えなかった。

 ただ、投球以上にスケールを感じるのが打撃である。振り幅が大きいスイングで遠くへ飛ばす技術が備わっている。

 追加点を取りたい東海大相模は6回表、1死一塁から2番・木村海達捕手(1年)の場面でエンドランを仕掛け、木村が中前安打。さらに敵失の間に一気に一塁走者の山内が生還。その後も敵失、スクイズで7対1と大きくリード。原監督は「膠着していたムードでしたので、突破口を切り開きたかった」と語るように、6回の仕掛けがうまくハマり、試合の主導権を握った。

 向上は6回裏、5番松沢優太内野手(2年)の中前安打からチャンスを作り、6番寒河江 敦也捕手(2年)が高めに浮いた球を逃さず左中間を破る適時二塁打で1点を返し、9番安達の適時二塁打で3対7とする。

 降板した高橋は「ストレートは走っていたのですが、変化球が甘く、全体的に攻めが甘くなってしまいました」と反省。次回の登板でどれだけ修正できるか注目だ。

 ここで東海大相模は先発の高橋から大型左腕・藤田 琉生投手(1年)をマウンドに送った。湘南ボーイズ時代に最速138キロをマークしていた逸材。ただ調子があまりよくなかったと語るように、120キロ後半(最速128キロ)程度で、変化球中心の攻めに終始した。

 7回表にも東海大相模は2死満塁から3番及川の2点適時打、4番板垣拓心外野手(2年)の適時打で10対3と点差を広げた。

 7回裏、藤田が抑えて、試合終了。7回コールド勝ちで4回戦進出を決めた。原監督は「まだチームが若い」と評するように、能力が高い選手は多いが、この夏、決勝まで勝ち上がったチームと比較すると、攻撃、守備すべてにおいて精度が落ちるところはあり、時間はかかる印象を受けた。だからこそ、主将の及川、1番山内には期待を寄せており、「前のチームのスピード感、実力の水準、そして夏の悔しさを知る及川は、今の選手達に伝えてほしいですし、また、山内とともに引っ張ってほしい」と期待を込める。

 1年生の高橋と藤田には「ポテンシャルは非常に高い。高橋、藤田は試合をまとめる能力を身につけさせながら、その高いポテンシャルを伸ばしていきたい」と期待していた。また、期待のスラッガー・松本ジョセフ内野手(2年)についても、「練習試合では本塁打を打っていて楽しみな打者」と評価は高い。

 4回戦では実力校・桐光学園と対戦する。今年のチームの真価が問われる一戦となりそうだ。

(取材=河嶋 宗一

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

関連記事

応援メッセージを投稿

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

RANKING

人気記事

2024.05.28

【鹿児島NHK選抜大会】錦江湾が1点差勝利!出水工の追い上げ、あと1点及ばず

2024.05.28

【大分】佐伯鶴城は4戦3勝、杵築は4戦で1勝<強化試合>

2024.05.28

【鹿児島NHK選抜大会】川内商工が2試合連続逆転サヨナラ勝ち!雨のため2試合が継続試合

2024.05.28

春の福岡地区を制した沖学園(福岡)、勝利のカギは異例の「決勝直前沖縄合宿」だった

2024.05.28

交流戦開幕、初戦の注目は髙橋宏斗vs.今井達也の初対決!

2024.05.25

【関東】白鷗大足利が初、逆転サヨナラの常総学院は15年ぶり決勝<春季地区大会>

2024.05.25

【熊本】九州学院、熊本工が決勝へ<NHK旗>

2024.05.25

首都2部優勝の武蔵大の新入生に浦和学院の大型左腕、左の強打者、昌平の主軸打者など埼玉の強豪校の逸材が入部!

2024.05.25

【岩手】盛岡大附がサヨナラ、花巻東がコールドで決勝進出、東北大会出場へ<春季大会>

2024.05.26

【近畿大会注目チーム紹介】実力派監督就任で進化した奈良の名門・天理。超高校級の逸材3人を擁し、緻密な攻守で全国クラスのチームに!

2024.04.29

【福島】東日本国際大昌平、磐城、会津北嶺、会津学鳳が県大会切符<春季県大会支部予選>

2024.05.21

【大学野球部24年度新入生一覧】甲子園のスター、ドラフト候補、プロを選ばなかった高校日本代表はどの大学に入った?

2024.04.29

【岩手】盛岡中央、釜石、水沢が初戦を突破<春季地区予選>

2024.05.15

【全国各地区春季大会組み合わせ一覧】新戦力が台頭するチームはどこだ!? 新基準バットの及ぼす影響は?

2024.05.13

【24年夏全国地方大会シード校一覧】現在29地区が決定、愛媛の第1シードは松山商