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二刀流・矢澤宏太(日体大)など来年のドラフト候補として注目される好投手が松山の地で躍動!

2021.12.12

 12月3日〜5日にかけて行われた大学日本代表候補合宿が愛媛県松山市に所在する坊っちゃんスタジアムで開催された。

 今回の合宿は、2022年7月・オランダで開催される予定の「第30回ハーレムベースボールウィーク」の代表選手を決めるための合宿となる。

 過去には、佐藤輝明内野手(近畿大-阪神)、伊藤大海投手(駒大苫小牧-日本ハム)、牧秀悟内野手(中央大-DeNA)と1年目から活躍した黄金ルーキーたちも代表を経験したり、合宿に参加していた。今回は3年生を中心に活躍が光った投手たちを紹介していきたい。

二刀流・矢澤宏太(日体大)など来年のドラフト候補として注目される好投手が松山の地で躍動! | 高校野球ドットコム
金村(富士大)、矢澤(日本体育大)、加藤(上武大)

 大きく注目を浴びていたのが、日本体育大の矢澤宏太投手(藤嶺藤沢出身)。投げては最速150キロ、打者としてもリーグ戦4本塁打を放ち、22年度を代表する二刀流として注目を浴びているが、初日の練習から注目を集めた。

 計測では突出した数字を記録した。50メートル走では、野手陣トップとなる5秒80を計測。光電式から測定したもので、この脚力はとてつもないものがある。さらにフリー打撃でも快打を連発し、大きくアピールを見せていた。

 富士大の金村尚真投手(岡山学芸館出身)も実力を発揮した。岡山学芸館時代から速球派右腕として注目されており、富士大入学後は140キロ後半の速球に、切れのある変化球を投げ、今春のリーグ戦では完全試合を達成。大学選手権でも好投し評価を上げている。この合宿でも力投を見せた。

 上武大の加藤 泰靖投手は、志学館時代から速球投手として注目され、最後の夏は145キロ前後に到達。そして上武大では下級生から登板を経験し、150キロ超えの右腕へ成長した。2回を投げ、2奪三振、1失点の力投を見せた。

 曽谷 龍平投手は明桜時代、ロッテで活躍する山口航輝外野手のチームメイトだった。大学入学からメキメキと球速を伸ばし、150キロに到達。白鴎大のエースとして活躍し、横浜市長杯でも好投した。福山 優希投手(八戸学院光星)は駒澤大が誇る鉄腕エース。この春、84イニングを投げている。松山の地でも力投を見せた。

 東山 玲士投手(丸亀出身)は高校時代から140キロ後半の速球を投げ込む投手として注目を浴び、同志社大では今秋のリーグ戦で防御率0.74を記録し、最優秀防御率を獲得。2イニングで無失点の好投を見せた。佛教大の木村 光投手(奈良大附)は明治神宮大会でも好投を見せた。切れのある140キロ前半の直球と、変化球で翻弄する。東亜大の松永遥平投手は鹿児島時代から投打でセンスが高い。投げては150キロをマークし、打者としても快足をアピールする二刀流だ。

 その他では大学選手権ベスト4に導いた福岡大の村上幸人投手(九産大九州出身)、高校時代に日本代表を経験した国際武道大・板川佳矢投手(横浜出身)、近大附時代に甲子園を経験した近畿大・大石 晨慈投手、慶應義塾大の主戦左腕・増居翔太投手(彦根東出身)、立教大のリリーフエース・宮 海士投手(國學院栃木出身)、明治神宮大会を経験した技巧派左腕、仙台大の長久保 滉成投手(弘前学院聖愛出身)も持ち味を発揮している。

(記事=河嶋 宗一

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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