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【21世紀枠】九州は大分舞鶴が有利か、対抗は宮崎制した小林秀峰/各地区推薦校

2021.12.09

【21世紀枠】九州は大分舞鶴が有利か、対抗は宮崎制した小林秀峰/各地区推薦校 | 高校野球ドットコム
九州大会で健闘した大分舞鶴ナイン

 来年春のセンバツ出場をかけ、各地区で行われた秋季大会は終了したが、例年注目される21世紀枠については、絞り込み作業は始まっている。すでに、北海道をのぞく各都道府県の推薦校が発表され、12月10日に北海道を含め各地区1校ずつの推薦校9校が決定。そのなかから、来年1月28日に開かれる選考委員会で最終的に出場3校が決まる。

 選考の基準としては、秋季都道府県大会のベスト16以上(加盟校129校以上の都道府県についてはベスト32以上)の成績を収めている高校が対象で、ハンディの克服、学業との両立、地域への貢献などが加味されて決まっていく。各地区の推薦校はどのチームになる可能性が高いのか。今秋の戦績や近年の成績などを振り返ってみる。

 九州地区の前年推薦校は具志川商(沖縄)。秋季県大会で準優勝して九州大会に出場すると、ベスト8まで快進撃を続けた。一般選考枠確実まであと1歩まで迫った実力を評価されてセンバツに出場し2回戦で敗退している。

 今年、日本高野連から発表された九州地区の各県の推薦校は以下の通り(すべて公立校)。

福岡 福岡福岡(ベスト8)
佐賀 佐賀鹿島(ベスト4)
長崎 諫早農(ベスト4)
熊本 熊本北(ベスト16)

大分 大分舞鶴(準優勝)
宮崎 小林秀峰(優勝)
鹿児島 国分中央(ベスト4)
沖縄 北山(ベスト4)

 成績が十分の大分舞鶴小林秀峰に絞られるだろう。今年、大分舞鶴は大躍進した。春は県で優勝、夏秋は準優勝した。チームが入れ替わる夏秋での2季連続準Vは評価が高い。それも、ともに相手は明豊という強豪で、夏は0対6だったが、秋決勝は9対10の接戦を演じた。さらに、九州大会では決勝まで進んだ鹿児島大島(鹿児島)と初戦で延長10回引き分け再試合の末に敗れる惜敗。全国区でもあるラグビー部はじめ学校を挙げて取り組んでいる文武両道を実践している。

 宮崎の小林秀峰小林工小林商の2校を統合して2008年に創立。その後、高原高校も統合して現在に至っている。工業系と商業系の学科が併設されている総合制専門高校で、地域と連携した学校づくりを目指している。野球部は今秋に日南学園富島日章学園など県内有数の私立校を破り初優勝した。

 近年の安定度などを総合的にみれば、大分舞鶴が有利か。小林秀峰は九州大会初戦で長崎日大に8回コールド負け(6-16)を喫しているのがどう響くか。

 2チームの今年の秋季大会の戦績と近年の成績は以下の通り。

大分舞鶴
★今秋季大会戦績
<大分大会>
2回戦:10-1 別府翔青(7回コールド)
3回戦:3-1 柳ヶ浦
準々決勝:6-5 大分商
準決勝:16-3 大分西
決勝:9-10 明豊
<九州大会>
1回戦:4-4 鹿児島大島(延長10回引き分け再試合)
1回戦:2-3 鹿児島大島
★近年の最終成績
21年夏 準優勝
21年春 九州大会初戦敗退
20年秋 ベスト8
20年夏 準優勝※独自大会
19年秋 ベスト8
19年夏 2回戦敗退

 

小林秀峰
★今秋季大会戦績
<宮崎県大会>
1回戦:8-1 高鍋農(7回コールド)
2回戦:5-0 宮崎第一
3回戦:5-4 日南学園
準々決勝:2-1 都城
準決勝:8-4 富島
決勝:5-3 日章学園
<九州大会>
1回戦:6-16 長崎日大(8回コールド)
★近年の最終成績
21年夏 3回戦敗退
21年春 3回戦敗退
20年秋 初戦敗退
20年夏 3回戦敗退※独自大会
19年秋 2回戦敗退
19年夏 初戦敗退

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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