Column

國學院久我山(東京地区代表)日大三、二松学舎大附など強豪を次々撃破した伝統校の凄さとは

2021.11.17

東京地区代表:國學院久我山 37年ぶり2回目


閉会式後、全員で記念撮影を撮る國學院久我山ナイン

チームデータ

代表決定までの経過

試合日 試合 得点 失点 対戦校 勝敗
11月7日 東京大会 決勝 4 3 二松学舎大附
11月6日 東京大会 準決勝 14 3 日大三
10月30日 東京大会 準々決勝 7 4 帝京
10月24日 東京大会 3回戦 9 0 都立日野台
10月16日 東京大会 2回戦 6 3 共栄学園
10月9日 東京大会 1回戦 10 3 日体大荏原
9月12日 ブロック大会 代表決定戦 8 0 成城学園
9月4日 ブロック大会 1回戦 9 2 都立日野

登録選手 ※秋季東京都大会より

                                 

背番号 氏名 学年 ポジション
1 桃井 善亘 2 投手
2 吉川 侑杜 2 捕手
3 木津 寿哉 1 内野手
4 萩野 颯人 1 内野手
5 上田 太陽 2 内野手
6 下川邊 隼人 2 内野手
7 佐野 大和 2 外野手
8 齋藤 誠賢 2 外野手
9 松本 宗二郎 1 外野手
10 松本 慎之介 2 投手
11 成田 陸 2 投手・内野手
12 中村 元重 2 捕手
13 鈴木 勇司 1 内野手
14 高橋 昴聖 1 外野手
15 福田 天真 2 内野手・投手
16 鈴木 航生 2 内野手
17 村野 凌大 1 内野手
18 大野 良太 2 外野手
19 渡邉 建伸 2 投手
20 橋本 大豊 2 内野手

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チーム紹介


齋藤誠賢、上田太陽、下川邉隼人

 國學院久我山は準決勝では日大三を5回コールドで下し、決勝戦では二松学舎大附に2点をリードされた9回裏二死満塁から4番の成田陸が、走者一掃の二塁打を放ちサヨナラ勝ち。信じられないような勝ち方の連続で東京の頂点に立った。

 尾崎直輝監督が「全員野球の結果」と語るように、際立った選手はいないものの、各自がしっかり役割を果たすのが、このチームの強みだ。中でも、この夏の西東京大会の準優勝メンバーである齋藤誠賢上田太陽下川邊隼人の活躍がチームに安定感をもたらしている。

 準決勝までは4番の成田の不振が気がかりだったが、決勝戦の殊勲打で自信を取り戻した。都大会6試合で本塁打は下川邊の1本だけ。その一方でバントは攻撃の大きな柱になっており、2番・木津寿哉は、準々決勝、準決勝と続けてスクイズを決めている。

 投手は基本的に継投で、4人の投手を交互に起用している。尾崎監督の投手起用も注目される。

 練習は1日3時間以内で、各自の自主性を重んじる。尾崎監督は31歳。東京で平成生まれの監督が明治神宮大会に出場するのは初めて。見た目の力強さに欠けるものの、引き出しは多く、ポテンシャルは高い。選手層が厚いだけに、1つ勝てば勢いに乗る可能性はある。

【投手陣】

 「タイプの違うピッチャーが揃っています。どの子が行っても楽しみです」と尾崎監督が言うように、エースと呼べる存在の投手はいない。

 都大会前半は成田陸が投手陣の中心だったが、準々決勝以降は渡邉建伸が先発を任された。成田は右の力投派タイプ。渡邉建伸は、左腕でやや荒れ球だが、力強さがある。

 右の松本宗二郎はまとまりのある中継ぎタイプ。左の松本慎之介は安定感があり、試合の後半を任されることが多い。決勝戦では6イニングを投げ被安打5、四死球2、失点2の好投で、9回逆転の御膳立てをした。また捕手の吉川侑杜の好リードが、多彩な投手陣の持ち味を引き出している。

(文・大島裕史

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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