まさかの1軍プレー後に戦力外!中日・武田健吾に非情の通告
武田健吾(自由ケ丘出身)
びっくりした。中日は武田健吾外野手(自由ケ丘出身)、井領雅貴外野手、遠藤一星外野手、三ツ間卓也投手、ランディ・ロサリオ投手、丸山泰資投手(育成)に来季の契約を結ばないと伝えたことを発表した。武田健吾は福岡出身。6日の広島戦に代打で出場していたし、今年は頑張っているなと思っていたが、まさかの非情通告…。何があったのだろうと思いたくなる。
福岡県の筑後市出身。高校時代は、スラッガーとして有名だった。スイングスピードが速く、打球も速かった印象がある。俊足の持ち主で、昔のメモをひもとくと50メートル走6秒0とある。何より、当時自由ケ丘の監督だった末次 秀樹監督(現在は真颯館監督)も絶賛していた。
「自分が見ていたなかで、一番の外野手かもしれない」
末次監督は柳川商(現柳川)時代に、夏甲子園「8打席連続安打」の記録保持者。打撃だけでなく、捕手としても能力が高く、中央大に進学したがドラフトでも日本ハムから3位指名されたほどだった(入団は拒否)。その指揮官が「ほれ込んだ」逸材でもあった。末次監督は真颯館でも同じタイプで、17年育成ドラフト1位指名を受け、現在は支配下選手になっている高木 渉外野手(真颯館出身)を育てている。素質は武田に匹敵すると評価していたのを思い出す。
中学時代はジャパンにも選出され、世界選手権で阪神の藤浪 晋太郎投手(大阪桐蔭出身)ともプレーしている。元阪神の新庄 剛志氏に憧れ、地元では「新庄2世」とも呼ばれていた。甲子園には縁がなかったが、オリックスに12年ドラフト4位指名されて、なんとなく気にはしていたプレーヤーだった。今思えば、あのエンゼルス大谷 翔平(花巻東出身)と同じドラフトでプロ入りした選手。その後、中日へトレードされたが、今年は開幕から1軍で一番出場機会が多く、6日広島戦まで93試合に出場していた。17年オリックス時代の97試合出場を更新するキャリアハイも可能だった。それが、突然の戦力外通告だ。
明日は何が起きるか分からない。