News

第103回全国高等学校野球選手権愛媛大会開会式 2年ぶりに「野球王国えひめ」に愛顔戻る

2021.07.11

第103回全国高等学校野球選手権愛媛大会開会式 2年ぶりに「野球王国えひめ」に愛顔戻る | 高校野球ドットコム
開会式で選手宣誓を行う八幡浜・山本 宙(3年主将・二塁手) 写真提供:フィールドスポーツ出版<EPS>

 「第103回全国高等学校野球選手権愛媛大会」開会式が7月10日(土)11時より愛媛県松山市の[stadium]坊っちゃんスタジアム[/stadium]で行われた。

 一連の新型コロナウイルス感染拡大防止策のため、近年恒例となっていた吹奏楽部によるバックスクリーンからの生ファンファーレや生演奏はなく、入場行進の隊列も3列から2列で声掛けも自粛となった今大会の開会式。それでも昨年の3年生たちの想いが細かい雨となって降り注ぐ中、愛媛の球児たちは松山北齋藤 大地選手(3年)の先導に導かれ、一歩一歩踏みしめながら前に進んだ。

 そして大会会長の忽那 浩・愛媛県高等学校野球連盟会長のあいさつや、第101回全国高等学校野球選手権愛媛大会の覇者・宇和島東氏原 幸之介主将(3年・一塁手)による2年越しとなる優勝旗返還が行われた後、八幡浜山本 宙(3年主将・二塁手・168センチ68キロ・西予市立三瓶中出身)が選手宣誓。「2週間前からまず自分、次に3年生部員中心で考えて、監督・部長さんにもチェックして頂いて、前日には全校生徒の前で披露した」明朗かつ想いの入った宣誓に、スタンドからは球場の屋根に反響する大拍手が起こった。

 なお、同大会は同10日(土)より新型コロナウイルス感染拡大防止策を施し、[stadium]坊っちゃんスタジアム[/stadium]・愛媛県西条市の[stadium]西条ひうち球場[/stadium]・愛媛県今治市の[stadium]今治市営球場[/stadium]は5,000人、愛媛県宇和島市の[stadium]宇和島市営丸山公園野球場[/stadium]では2,000人の入場上限を設けた上で有観客で開催。決勝戦は7月26日(月)10時から[stadium]坊っちゃんスタジアム[/stadium]でプレーボール予定。55試合の全てに愛顔があふれることを心より祈りたい。

(全ての写真提供:フィールドスポーツ出版<EPS>)

[page_break:選手宣誓原稿全文]

<選手宣誓原稿全文>
宣誓 
昨年1月、日本で初めての新型コロナウイルスの感染者が確認されました。
その後 感染は広がり 私たちの住むこの愛媛県にも感染が拡大していきました。
当たり前の日常が姿を消し、困難な日々の連続でした。
そして、昨年の先輩方は、高校球児の晴れの舞台である甲子園出場のチャンスすら 与えられませんでした。

今年に入ってからも対外試合の禁止や練習時間の短縮など、困難な日々は続きました。
しかし、チームメイトと助け合い「今できること」は何か考え、毎日の練習を重ね、困難を乗り越えてきました。
そのような中、多くの方々のご尽力により、私たちは今ここに立っています。

昨年の先輩方の涙を目の当たりにした あの日を思うと、
私たちは甲子園を目指し戦えることに感謝の思いでいっぱいです。

今日という日を迎え、私たちに「今できること」、
それは最後の瞬間まで諦めず、全力でプレーすることです。

そして、私たち愛媛の高校球児によって、
2年ぶりに開催される全国高等学校野球選手権愛媛大会を、
多くの感動や勇気、
そして夢を与えられる大会にすることを誓います。

令和3年7月10日
選手代表
愛媛県立八幡浜高等学校
野球部 主将
山本 宙

(記事:寺下 友徳

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

関連記事

応援メッセージを投稿

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

RANKING

人気記事

2024.05.20

【春季京都府大会】センバツ出場の京都国際が春連覇!あえてベンチ外だった2年生左腕が14奪三振公式戦初完投

2024.05.20

【24年夏全国地方大会シード校一覧】現在31地区が決定、宮城では古川学園、仙台南、岩手では盛岡大附、秋田では秋田商などがシードを獲得

2024.05.21

【24年夏全国地方大会シード校一覧】現在33地区が決定、岩手では花巻東、秋田では横手清陵などがシードを獲得〈5月20日〉

2024.05.20

【秋田】横手清陵と本荘が8強入り、夏のシード獲得<春季大会>

2024.05.21

いまも3人が現役で奮闘中! 200勝達成したダルビッシュの同期生

2024.05.15

【全国各地区春季大会組み合わせ一覧】新戦力が台頭するチームはどこだ!? 新基準バットの及ぼす影響は?

2024.05.17

「野球部や高校部活動で、”民主主義”を実践するには?」――教育者・工藤勇一さん【『新しい高校野球のかたち』を考えるvol.5】

2024.05.16

【宮城】仙台一、東北、柴田、東陵がコールド発進<春季県大会>

2024.05.19

【東海】中京大中京がコールド勝ちで17年ぶり、菰野は激戦を制して23年ぶりの決勝進出<春季地区大会>

2024.05.18

【秋田】明桜がサヨナラ、鹿角は逆転勝ちで8強進出、夏のシードを獲得<春季大会>

2024.04.21

【愛知】愛工大名電が東邦に敗れ、夏ノーシードに!シード校が決定<春季大会>

2024.04.29

【福島】東日本国際大昌平、磐城、会津北嶺、会津学鳳が県大会切符<春季県大会支部予選>

2024.04.22

【春季愛知県大会】中部大春日丘がビッグイニングで流れを引き寄せ、豊橋中央を退ける

2024.04.22

【鳥取】昨年秋と同じく、米子松蔭と鳥取城北が決勝へ<春季県大会>

2024.04.23

【大学野球部24年度新入生一覧】甲子園のスター、ドラフト候補、プロを選ばなかった高校日本代表はどの大学に入った?