ロッテ新人はドラ1位・鈴木昭汰のみ順調
鈴木昭汰(常総学院-法政大)
セ・パ交流戦が終了し各チームとも65試合ほどを消化した。もう少しでシーズンの折返しとなるこの時期までに、多くの新人選手たちが一軍デビューを飾っている。
佐藤 輝明(阪神)や早川 隆久(楽天)に目が行くが、その他の選手たちはどのような状況なのだろうか。各チームの新人選手たちのここまでを振り返ってみたい。
ロッテはドラフト1位左腕の鈴木 昭汰(常総学院高→法政大)が開幕ローテーションに入った。開幕から5試合目でプロ初勝利をマークした後、一時的に中継ぎ起用はあったもののここまで12試合に登板。1勝3敗、防御率4.05の成績を残している。
ドラフト4位の河村説人(白樺学園高→亜細亜大中退→星槎道都大)は192センチの長身から投げ下ろすストレートを武器とし、中継ぎとして開幕一軍を勝ち取った。開幕戦で迎えたデビュー戦こそ1回1失点だったが、そこから5試合連続無失点と結果を出す。その後も中継ぎとして起用され続けるも、失点するケースも増えセパ交流戦を前に登録を抹消された。
二軍では6月に入ってから先発起用となり、6月13日のヤクルト戦では5回1失点を69球でまとめてみせた。次回昇格する時は先発ローテーション入りを目指すことになりそうだ。
同じく投手のドラフト2位・中森俊介(明石商)は高卒出身ということもあり、一軍・二軍ともに登板機会は訪れていない。
一方の野手2名はここまで一軍昇格はないが、ドラフト3位の小川 龍成(前橋育英高→国学院大)はオープン戦最終盤まで一軍に帯同した。開幕一軍、スタメンのチャンスもあったものの、走塁中に膝を負傷し離脱してしまい開幕は二軍スタートとなった。すでに二軍では復帰しているが、打率.135(89打数12安打)と打撃面で苦しんでいる。
ドラフト5位の西川僚祐(東海大相模高)も高卒出身ながら二軍で34試合に出場。しかし打率.130(69打数9安打)と結果を出すには至らず打撃面で苦戦している。
<2020年ドラフト指名選手>
※育成ドラフトは支配下登録された選手のみ
1位:鈴木 昭汰(常総学院高→法政大)
[一軍]12試合(46.2回) 1勝3敗 防御率4.05
[二軍]1試合(5回) 0勝1敗 防御率5.40
2位:中森 俊介(明石商)
[一軍]出場なし
[二軍]出場なし
3位:小川 龍成(前橋育英高→国学院大)
[一軍]出場なし
[二軍]35試合 打率.135(89打数12安打) 0本塁打 2打点
4位:河村 説人(白樺学園高→亜細亜大中退→星槎道都大)
[一軍]15試合(15回) 0勝0敗 防御率6.00
[二軍]4試合(11回) 0勝0敗 防御率1.64
5位:西川 僚祐(東海大相模高)
[一軍]出場なし
[二軍]34試合 打率.130(69打数9安打) 1本塁打 3打点
※数字は2021年6月21日終了時点
(記事:勝田 聡)