Column

選抜出場の2校との戦いを糧に!打倒私学に燃える加古川西(兵庫)

2021.02.14

選抜出場の2校との戦いを糧に!打倒私学に燃える加古川西(兵庫) | 高校野球ドットコム

選抜出場の2校との戦いを糧に!打倒私学に燃える加古川西(兵庫) | 高校野球ドットコム
加古川西のスタメン・ベンチ入り一覧

 足を使って果敢に攻撃していく、枠にこだわらない野球を武器にする今年の加古川西。そんな加古川西を象徴する選手が1番に座る先頭打者・垣内 優輝である。50メートル走では6秒前半を記録するという俊足を飛ばして相手をかく乱。加古川西の流れを作る切り込み隊長だ。

 そこに加えて、1年生ながら先発を任され、コントロールの良さを武器にチームを牽引した太田 恭介。そして松本 康平と言った選手たちがチームを支えてきた。その選手たちに負けじと森 陽一朗をはじめ選手それぞれが冬場の練習を重ねるなど、加古川西では選手たちの成長が著しい状態が続いている。

選抜出場の2校との戦いを糧に!打倒私学に燃える加古川西(兵庫) | 高校野球ドットコム
【加古川西】森

■県王者に1勝1分で自信を深める

 そうした加古川西のなかで節目となった一戦が10月4日に実施した神戸国際大附との練習試合だ。相手は兵庫県大会を制し、近畿大会でも8強入りの相手だったが、2試合を戦い1勝1分。相手は県大会を終えたばかりだったとはいえ、県王者に負けることなく練習試合を終えた。

選抜出場の2校との戦いを糧に!打倒私学に燃える加古川西(兵庫) | 高校野球ドットコム
【加古川西】井筒

 この一戦を松本主将は興奮気味に振り返った。
 「試合前から、強豪私学に向かっていく姿勢で全員が準備をできたことで、それぞれが試合中に役割を果たすことが出来ました。スコアも3対3と互角の展開でしたし、試合内容も自分たちらしい野球で展開できて良かったです」

選抜出場の2校との戦いを糧に!打倒私学に燃える加古川西(兵庫) | 高校野球ドットコム
【加古川西】藤原

■東播磨からの学びを活かして幅のある攻撃を見せる

 指揮官の山本監督も「選手たちの自信を付けることが出来た。ターニングポイントとなった」と手ごたえを十分に感じ取っていた。ただ昨秋の県大会では1回戦で敗れている。その相手は東播磨

 東播磨は秋の大会で準優勝を果たして近畿大会へ。市立和歌山と一歩も引かぬ投手戦で敗れたが、21世紀枠で聖地甲子園への道を切り開いた。その相手に試合中盤までは一歩も譲らぬ試合展開を披露。「正直どちらに転んでもおかしくなかった」という一戦だったが、勝負所で東播磨が一枚上回った。

選抜出場の2校との戦いを糧に!打倒私学に燃える加古川西(兵庫) | 高校野球ドットコム
【加古川西】木村

 結果は1対3というロースコアで敗れたが、山本監督は「東播磨さんの方がいい走塁をしていた」と同じ走力を武器とするチームならではの悔しさを痛感していた。現在は走塁をはじめ、攻撃のパターンを増やし、いかにして得点力を高めるのか。プレーの幅を増やしながらトレーニングに打ち込んでいる加古川西。兵庫の秋を引っ張った2強からの学びを活かすチャンスはまもなくだ。

(文=田中 裕毅

選抜出場の2校との戦いを糧に!打倒私学に燃える加古川西(兵庫) | 高校野球ドットコム
今年も大好評!【冬が僕らを強くする 特設ページ】
各チームのページ下部にあるフォトギャラリーもお見逃しなく!

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

関連記事

応援メッセージを投稿

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

RANKING

人気記事

2024.05.19

【東海】中京大中京がコールド勝ちで17年ぶり、菰野は激戦を制して23年ぶりの決勝進出<春季地区大会>

2024.05.19

【24年夏全国地方大会シード校一覧】現在30地区が決定、青森では青森山田、八戸学院光星がシード獲得

2024.05.20

【24年夏全国地方大会シード校一覧】現在31地区が決定、宮城では古川学園、仙台南、岩手では盛岡大附、秋田では秋田商などがシードを獲得

2024.05.19

【宮崎】日章学園、富島、小林西などが初戦を突破<県選手権大会地区予選>

2024.05.20

【春季京都府大会】センバツ優勝の京都国際が春連覇!あえてベンチ外だった2年生左腕が14奪三振公式戦初完投

2024.05.15

【全国各地区春季大会組み合わせ一覧】新戦力が台頭するチームはどこだ!? 新基準バットの及ぼす影響は?

2024.05.17

「野球部や高校部活動で、”民主主義”を実践するには?」――教育者・工藤勇一さん【『新しい高校野球のかたち』を考えるvol.5】

2024.05.14

大阪体育大の新入生に兵庫大会8強の145キロ右腕、金光大阪の1番センター、近大附の4番打者など関西地区の主力が入部!

2024.05.16

【宮城】仙台一、東北、柴田、東陵がコールド発進<春季県大会>

2024.05.19

【東海】中京大中京がコールド勝ちで17年ぶり、菰野は激戦を制して23年ぶりの決勝進出<春季地区大会>

2024.04.21

【愛知】愛工大名電が東邦に敗れ、夏ノーシードに!シード校が決定<春季大会>

2024.04.29

【福島】東日本国際大昌平、磐城、会津北嶺、会津学鳳が県大会切符<春季県大会支部予選>

2024.04.22

【春季愛知県大会】中部大春日丘がビッグイニングで流れを引き寄せ、豊橋中央を退ける

2024.04.22

【鳥取】昨年秋と同じく、米子松蔭と鳥取城北が決勝へ<春季県大会>

2024.04.23

【大学野球部24年度新入生一覧】甲子園のスター、ドラフト候補、プロを選ばなかった高校日本代表はどの大学に入った?