佼成学園vs都立小平西
悲願の初優勝に向け佼成学園が快勝!1番・一瀬 和生は好調を維持
この試合3安打を放った佼成学園の1番・一瀬 和生
18日、[stadium]市営立川球場[/stadium]では秋季東京都高校野球大会の1回戦、佼成学園と都立小平西との試合が行われ、佼成学園が12安打10得点の猛攻で5回コールドの10対0で勝利し、本大会初戦を獲った。
強力・佼成学園打線を牽引するのは、1番・一瀬 和生(176センチ・80キロ、川口シニア出身)だ。一次予選は二塁打4本、三塁打2本、本塁打1本の通算8打数7安打とチーム一の打撃好調をみせていた一瀬。
長打も放てるパンチ力が魅力的な選手だが、この試合は「後ろには頼もしい選手がいっぱいいるので、1番として塁に出ることをしっかり意識しました」と3本の単打で好機を演出した。初回の第一打席には1ボールからの2球目を快打。ファーストストライクをしっかり仕留めた。
一瀬が頼もしいという打線は、3回、4番・重藤琳太郎、5番・三井虎太朗、6番・浅井 塁成の連続長打を皮切りに、8安打9得点と爆発した。
この打線に藤田監督は「1年生の重藤はよく練習しますし、チームバッティングに徹してくれます。平尾、三井は安定感が出てきたので打線が固まりつつあります」と夏とはガラりとメンバーが変わり、新チームになった当初は「読めない」部分があったものの、試合を重ねるごとに成長を実感する。
投手陣も背番号10の先発・小林 春葵が5回を4安打無失点と一次予選に引き続き安定した投球をみせた。この後ろには夏を経験している背番号1の前野 唯斗、一次予選の初戦でも好投した大貫 秀一朗なども控える。
直近10年間で5度も決勝で涙をのんできた藤田直毅監督は「周囲にも応援されていますので」と悲願の思いを滲ませた。ここまで盤石な戦いができており投打ともに期待十分。今年こそは東京の頂点に立ちたい。
(記事=藤木拓弥)