試合レポート

東葛飾vs清水

2020.08.04

東葛飾が31得点で5回コールド勝ち。清水の堀本主将は敗戦も「この経験を活かして欲しい」

 序盤から得点を重ね続けた東葛飾が5回コールド勝ちを収めた。

 まずは1回裏、一死三塁から3番・遠藤拓登のレフト前タイムリーで先制点を挙げると、さらに一死二塁から4番・力武駿人にもレフト前タイムリーが生まれて追加点を挙げる。

 その後も、相手の守備のミスも絡み追加点を重ねた東葛飾は、初回だけで一挙5得点。

 2回裏にも、5番・那須のライト前タイムリーや8番・平井のセンター前タイムリーなどで、一挙8点を挙げた東葛飾は、早くも序盤で大量リードを奪った。

 東葛飾の先発は背番号9の左腕・那須陽人。驚くような球威は無いが、コンパクトなテークバックから低めに丁寧にボールを集め、凡打の山を築いていく。崩れる様子を見せること無く、淡々とアウトを重ねた。

 その後も追加点を挙げ続けた東葛飾は、最終的に5回で31得点を挙げてコールド勝ち。次の3回戦では西武台千葉と対戦する予定だ。

 一方、敗れた千葉清水だが、今大会は3年生3名、2年生3名、1年生7名の計13名で臨み、「最後までやりきる」ことを目標に掲げて臨んだ。

 3年前に横沢宏和監督が千葉清水に赴任した際には、部員はたった一人だったが、地道な勧誘活動で徐々に部員を増やしていき、この春に1年生が7名入部したことで単独チームで出場することができた。

 「よく頑張ったと思います。気持ちが切れそうになった時もありますが、最後までやり切ったと思います。これを人生の糧にしてもらえればと思います」

 また1年生の頃から単独チームでの出場を目指してきた主将の堀本晃平は、勧誘活動を行った横沢監督への感謝の言葉を口にしつつ、「この経験を活かして欲しい」と下級生の選手たちへもエールを送った。

 「カバーリングの徹底など、最後までやり切ろうとみんなで声を掛けてやってきました。これからも教えたことを守って、一勝でもして欲しいと思います」

 新チームはすでに秋季大会の組み合わせも決まっており、初戦では西武台千葉と対戦の予定となっている。先輩からの思いを受け継ぎ、どんな戦いを見せるのか注目だ。

(記事=栗崎 祐太朗)

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

関連記事

応援メッセージを投稿

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

RANKING

人気記事

2024.05.18

【秋田】明桜がサヨナラ、鹿角は逆転勝ちで8強進出、夏のシードを獲得<春季大会>

2024.05.18

【岩手】一関二、盛岡誠桜などが初戦を突破<春季大会>

2024.05.18

【関東】昌平・山根が2発5打点、東海大相模・4番金本が2ランなどで初戦を快勝、東海大菅生は山梨学院を完封<春季地区大会>

2024.05.18

【長崎】長崎西、島原中央などが初戦を突破<NHK杯地区予選>

2024.05.18

【春季関東大会】白鴎大足利・昆野が最速152キロを計測!前橋商の剛腕・清水はまさかの5失点…。チームもコールド負け!

2024.05.15

【全国各地区春季大会組み合わせ一覧】新戦力が台頭するチームはどこだ!? 新基準バットの及ぼす影響は?

2024.05.13

【24年夏全国地方大会シード校一覧】現在29地区が決定、愛媛の第1シードは松山商

2024.05.17

「野球部や高校部活動で、”民主主義”を実践するには?」――教育者・工藤勇一さん【『新しい高校野球のかたち』を考えるvol.5】

2024.05.14

大阪体育大の新入生に兵庫大会8強の145キロ右腕、金光大阪の1番センター、近大附の4番打者など関西地区の主力が入部!

2024.05.16

【宮城】仙台一、東北、柴田、東陵がコールド発進<春季県大会>

2024.04.21

【愛知】愛工大名電が東邦に敗れ、夏ノーシードに!シード校が決定<春季大会>

2024.04.29

【福島】東日本国際大昌平、磐城、会津北嶺、会津学鳳が県大会切符<春季県大会支部予選>

2024.04.22

【春季愛知県大会】中部大春日丘がビッグイニングで流れを引き寄せ、豊橋中央を退ける

2024.04.22

【鳥取】昨年秋と同じく、米子松蔭と鳥取城北が決勝へ<春季県大会>

2024.04.23

【大学野球部24年度新入生一覧】甲子園のスター、ドラフト候補、プロを選ばなかった高校日本代表はどの大学に入った?