試合レポート

東海大浦安vs市川昴

2020.08.27

東海大浦安、序盤から長打攻勢で5回コールド勝ち

東海大浦安vs市川昴 | 高校野球ドットコム
東海大浦安ベンチ

 東海大浦安は序盤からの長打攻勢で圧倒した。

 1回表、1番小河原悠末の右中間を破る三塁打で出塁し、その後、4番岡の適時打、6番鰺坂の適時打などでいきなり3点を先制。さらに2回表には二死一、二塁から3番高梨の左中間を破る適時三塁打で2点を追加。打線の勢いは止まらず、5回まで12点を入れた。

東海大浦安の選手で目がついたのは1番小河原だ。

 小河原はバランスが取れた俊足型の左打ちの外野手。瀬戸康彦監督からも「チームで一番良い打者」と評価されるように、インサイドアウトから振り抜くシャープな打撃は光るものがある。外野の間を抜くことを意識し、ミートを心掛け、安打を連発。ベースランニングも非常に速く、今後も注目していきたい選手だ。

 瀬戸監督はこの試合について、「今の1,2年生は夏もベンチ入りしておらず、5試合だけしか練習試合を行っていないのですが、よく打線がつながったと思います」と攻撃内容を高く評価した。

 県大会へ向けて、メンバーは変わる可能性があるという。というのは東海大浦安は1,2年生合わせて78名の選手がいる。地区予選のベンチ入りのメンバーが発表された後の練習でもベンチ外の選手が腐らずにメンバー選出のために、精力的に練習をしており、瀬戸監督はとても良い傾向だと語る。だから選手たちにこう伝えた。「試合前日に全員変わる可能性あるぞ」と。それに近い状態となれば、チームとしては実力ある選手が多く揃っている証拠であり、選手としては息が抜けないが、逆にそれぐらいの突き上げがなければ、この戦国千葉を勝ち抜くことはできない。

 競争を勝ち抜き、ベストの布陣で県大会に臨む東海大浦安はどんな選手が現れるのか。県大会での戦いぶりが楽しみだ。

(記事=河嶋宗一

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

関連記事

応援メッセージを投稿

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

RANKING

人気記事

2024.05.19

【東海】中京大中京がコールド勝ちで17年ぶり、菰野は激戦を制して23年ぶりの決勝進出<春季地区大会>

2024.05.19

【24年夏全国地方大会シード校一覧】現在30地区が決定、青森では青森山田、八戸学院光星がシード獲得

2024.05.20

【24年夏全国地方大会シード校一覧】現在31地区が決定、宮城では古川学園、仙台南、岩手では盛岡大附、秋田では秋田商などがシードを獲得

2024.05.19

【宮崎】日章学園、富島、小林西などが初戦を突破<県選手権大会地区予選>

2024.05.19

あのスターたちも春季関東大会に出場していた!モノが違った8人の逸材たち【主筆・河嶋宗一コラム『グラカンvol.20』】

2024.05.15

【全国各地区春季大会組み合わせ一覧】新戦力が台頭するチームはどこだ!? 新基準バットの及ぼす影響は?

2024.05.17

「野球部や高校部活動で、”民主主義”を実践するには?」――教育者・工藤勇一さん【『新しい高校野球のかたち』を考えるvol.5】

2024.05.14

大阪体育大の新入生に兵庫大会8強の145キロ右腕、金光大阪の1番センター、近大附の4番打者など関西地区の主力が入部!

2024.05.16

【宮城】仙台一、東北、柴田、東陵がコールド発進<春季県大会>

2024.05.19

【東海】中京大中京がコールド勝ちで17年ぶり、菰野は激戦を制して23年ぶりの決勝進出<春季地区大会>

2024.04.21

【愛知】愛工大名電が東邦に敗れ、夏ノーシードに!シード校が決定<春季大会>

2024.04.29

【福島】東日本国際大昌平、磐城、会津北嶺、会津学鳳が県大会切符<春季県大会支部予選>

2024.04.22

【春季愛知県大会】中部大春日丘がビッグイニングで流れを引き寄せ、豊橋中央を退ける

2024.04.22

【鳥取】昨年秋と同じく、米子松蔭と鳥取城北が決勝へ<春季県大会>

2024.04.23

【大学野球部24年度新入生一覧】甲子園のスター、ドラフト候補、プロを選ばなかった高校日本代表はどの大学に入った?