和田康士朗（小川高出身）の俊足ぶりが尋常ではない。今年は多くの記録更新の予感！

2017年、千葉ロッテに育成1位指名を受けた和田康士朗（県立小川-都幾川倶楽部野球団-富山TB）

　和ギータこと千葉ロッテの和田康士朗（小川高出身）の脚力が12球団野中亜でも群を抜いている。19日の福岡ソフトバンク戦では3打数1安打2盗塁の活躍。中でも1回裏に、先頭打者で出塁した和田は、中村 奨吾の中前安打をきっかけに本塁へ生還。福岡ソフトバンクの外野守備が後ろ気味で、処理が遅かったのも一因だがそれでも本塁に陥れる脚力は尋常ではない。

　実際に盗塁のタイムを測ると、まずディレードスチールを決めた場面はリードを切ってスタートを切り、颯爽と二塁へスライディング。この時のタイムは2.62秒。そして7回裏の盗塁は3.02秒。捕手の髙谷 裕亮（小山北桜出身）の送球タイムは1.88秒とタイム的には文句なし。投手・泉圭輔（金沢西出身）のクイックも、1.25秒と決して悪い数字ではないのだ。

　これでリーグ単独トップの14盗塁とした和田。盗塁死はわずかに1回と驚異的な成功率の高さだ。16日のプロ初スタメンでは5打数3安打3盗塁の活躍から急上昇中の和田。成績を掘り下げていくと色々記録ずくめだ。

　独立リーグ出身の選手の二桁盗塁到達は球団では角中勝也以来。また巨人・増田大輝も二桁盗塁を記録しており、両リーグで独立リーグ出身の選手が二桁盗塁到達は2013年の内村賢介（横浜DeNA）の12盗塁、角中の10盗塁以来。千葉ロッテの独立リーグ出身の選手としては最多の14盗塁をマークしている。

　さらに記録の話になると千葉ロッテの育成選手出身の14盗塁以上は岡田幸文（作新学院出身）以来。岡田は2011年にはチームトップとなる41盗塁を記録している。

　もちろん育成選手の制度が始まった2005年以降、盗塁王の獲得者はゼロ。増田を含め、和田がどこまで盗塁を伸ばし続けるか楽しみだ。

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