試合レポート

神村学園vs樟南

2020.07.27

8回に畳みかける!・神村学園

 決勝進出をかけた第1試合は午前10時の試合開始予定だったが、朝方からの雨とグラウンド整備で約2時間20分遅れてのスタート。小雨が降りしきる中での対戦となった。

 神村学園の右腕・桑原秀侍(3年)、樟南の左腕・西田恒河(2年)、いずれも決勝トーナメントで無失点を続けている好投手同士の投げ合いで6回まで両者無得点だった。

 投球内容は好対照。初戦の大島戦で8回無安打の快投を演じた桑原はこの日も5回二死まで1人の走者も出さないパーフェクト投球。5回二死から四球で走者を出し、7番・片野蓮也(3年)に初安打を許したが、8回二死までを投げて被安打2、奪三振7、四球1。樟南打線に三塁を踏ませず、付け入るスキを与えなかった。

 対する西田は毎回のように走者は出すも連打は許さず、走者を背負ってからの投球がさえて、6回まで得点を許さなかった。

 試合が動いたのは7回表。神村学園が2番・古川朋樹主将(3年)のレフトオーバー二塁打で先制する。

 圧巻は8回だ。一死から5番・小浜幹太(3年)のセンターオーバー二塁打を皮切りに3連続二塁打を含む6連打を浴びせ、瞬く間に得点を重ねる。1番・田中大陸(3年)の走者一掃センターオーバー三塁打、4番・井上幹太(3年)のライト前タイムリー、代打の那根碧(3年)にもライト前タイムリーが飛び出し、この回、8安打を集中、8得点を挙げて一気に勝機を手繰り寄せた。

 その裏、樟南は一死から代打・六反田玲央(3年)が桑原からレフトオーバー二塁打を放って意地を見せたが、本塁は踏めなかった。

(取材=政 純一郎

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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