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『全員でやり切る、全員で終わろう』 昨秋10試合で66得点記録した西武台(埼玉)の独自の大会への想い

2020.06.05

『全員でやり切る、全員で終わろう』 昨秋10試合で66得点記録した西武台(埼玉)の独自の大会への想い | 高校野球ドットコム
三刀屋野球部 ※写真提供=三刀屋野球部

 昨秋の関東大会ベスト8の西武台は3月31日から長期間の休部が続いたが、5月28日、29日の分散登校を機に、再開した。

 28日、選手を集めた河野監督はこう語った。
 「現在は情報社会ですので既に知っていることもあって、その上で話をしました。選手たちの進路もあるので話をしながらでしたが、『全員でやり切る、全員で終わろう』ということで。(日本高野連)ガイドラインを見ても大会は最大8月末までだと。そこまで最後までやり切るよと。
 ただ就職活動があるものは相談しながらやろうと言うことで。3年生だけで議論させることも出来ますが、そこは私の方で良い形で高校野球を終わらせたかったので、話をしました」

 選手に話をしていく中で、河野監督は選手の表情を見て救われた思いになった。
 「中止が決定してから8日空いて、すっきりしていたように感じられました。また代替大会が開催されることに希望を感じていたと思います。まだ辛いところはあると思うんですが、表情を見て、救われました」

 当面のチーム、選手の課題は選手の体力回復。再開後もトレーナー主導のトレーニングが中心だった。学校としては学年を半分にした分散登校が来週も続き、15日(月)から通常登校が始まる。

 部活動は1箇所にならず、なるべくグループに分けて、練習を行い、6月下旬には全体練習ができればと考えている。いわゆる野球部にとって普通の風景が戻るにはこれからも感染しないことに気を配らないといけない。

 「まず埼玉の県立校は22日(月)から再開と聞いています。こうして制限をしながらも練習をできているのは、『当たり前ではない』ということを強く認識させ、感染対策を徹底させています」

 ベッドタウンの新座市に学校を構える西武台。これからも感染しないことを警戒して行動することが求められるだろう。

 さらに、これまでの生活リズムと打って変わって、規則正しいリズムとなった。河野監督はそこに対して順応するのも気疲れがあると考えており、長期間のブランクがあることも考慮をしながら、無理をさせず、大会に向けて準備をしていく予定だ。

(記事=田中 裕毅)

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この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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