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2010年以降、ドラフト1位指名を受けた東京六大学のエースたちの成績から見る「1位になる基準」

2020.05.08

2010年以降、ドラフト1位指名を受けた東京六大学のエースたちの成績から見る「1位になる基準」 | 高校野球ドットコム

 開幕が延期し、リーグ戦方式を1回戦総当たりでの開催を目指ている東京六大学。1回戦総当たりの方式でリーグ戦が開催されれば、1946年春以来、74年ぶりのこととなる。長い歴史のある東京六大学リーグから多くのプロ選手を輩出しており、昨年のドラフトでは森下暢仁(明治大-広島東洋)が東京六大学リーグからドラフト1位指名を受けた。

 森下と同じく近年の東京六大学のドラ1投手だと、2016年最多勝の野村祐輔(明治大-広島東洋)、2019年最多勝の有原航平(早稲田大-北海道日本ハム)などが筆頭でプロの世界でも成績をおさめている。

 そこで今回は2010年代において東京六大学リーグからドラフト1位でプロ入りした投手たちの大学時代の成績を紹介したい。ドラフト1位で指名される投手はどれくらいの成績を残しているのか。大きな目安になるはずだ。

【1位指名を受けた投手のリーグ戦通算成績】 

・2010年
斎藤佑樹早稲田実業-早稲田大)4球団 北海道日本ハム
61試合 31勝15敗 防御率1.77 奪三振率7.83

大石達也福岡大大濠-早稲田大)6球団 埼玉西武
60試合 10勝4敗 防御率1.63 奪三振率12.60

福井優也済美-早稲田大)外れ1位 広島
35試合 11勝3敗 防御率2.57 奪三振率9.51

・2011年
野村祐輔(広島広陵-明治大)単独 広島東洋
65試合 30勝12敗 防御率1.92 奪三振率8.23

・2012年
福谷浩司(愛知横須賀-慶應大)単独 中日
63試合 9勝5敗 防御率1.80 奪三振率7.26

・2014年
有原航平(広島広陵-早稲田大)5球団 北海道日本ハム
62試合 19勝12敗 防御率2.72 奪三振率6.97

山崎福也日大三-明治大)単独 オリックス
61試合 20勝10敗 防御率2.20 奪三振率7.56

・2015年
上原健太(広島広陵-明治大)外れ外れ1位 日本ハム
57試合 14勝9敗 防御率2.14 奪三振率8.19

・2016年
柳裕也横浜-明治大)2球団 中日
55試合 23勝8敗 防御率1.84 奪三振率10.56

加藤拓也慶應義塾高-慶應大)外れ外れ1位 広島東洋
61試合 26勝12敗 防御率1.88 奪三振率8.32

・2017年
斉藤大将桐蔭学園-明治大)外れ1位 埼玉西武
52試合 11勝4敗 防御率2.24 奪三振率8.59

・2019年
森下暢仁(大分商-明治大)単独 広島東洋

42試合 15勝12敗 防御率2.42 奪三振率8.69

 こうしてみると、東京六大学出身でドラ1になった投手は10勝以上が大前提。

 防御率も2点台前半。奪三振率も8以上になると、ドラフト1位になりやすいことが分かる。ただ東京六大学の成績が直結しないところがプロの厳しさ。東京六大学の成績もすごく、プロでも勝ち星を上げているのは野村だろう。東京六大学では30勝。そしてプロでも71勝を挙げており、期待通りの成果を残しているといえるだろう。

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この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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