News

夏の大会はやってほしい。昨秋県8強で活動自粛中のふたば未来学園が語る想い

2020.04.14

夏の大会はやってほしい。昨秋県8強で活動自粛中のふたば未来学園が語る想い | 高校野球ドットコム
写真は今年の冬場のふたば未来学園の練習の様子

 全国各地で新型コロナウイルスの影響で春季大会の中止が決定が出ている。高校球児にとって数少ない大会なだけに中止となるのは心苦しい事態だが、そんな中で東北地区では延期しながら開催に向けて模索をしているところがある。

 現在、福島県では春季大会の開催に関して未発表ではあるが、現在の感染拡大を受けて練習ができていないチームが出てきた。昨秋の県大会8強に入ったふたば未来学園も13日から活動ができていない。

 学校自体も時差登校で10時頃に生徒が学校にきて、短縮時間を受ける。15時頃には生徒たちが自宅へ帰るように今週からシフトチェンジ。5月10日までの予定となっているが、選手たちは自宅での自主練習と言うことになった。

 3月18日までは完全に活動自粛だったが、3月19日頃から自主練習ができる態勢になり、4月1日からは2~3時間の範囲内で練習を再開していた。選手たちも「いい顔をしていた」とチームを指揮する遠藤太監督は話していたが、再び練習ができない状況になってしまった。

 遠藤監督は選手たちに対しては自粛期間中の練習について細かく指示を出さずに、選手たちの自覚に任せた。選手たちはできる範囲での調整を進めていくこととなるが、問題は春季大会。全国各地で中止となっており、東北大会もすでに中止が決定している。開催の可否は今後決まることとなるが、遠藤監督は夏の大会も懸念された。

 「春の県大会で出てしまうと大変ですので、慎重になると思います。やりたいという気持ちはありますが、夏の大会だけでも開催ができる状況になってほしい。夏の大会は何とかやってほしいと思います」

 3年生にとって集大成となる夏の大会だけでも開催をしたい。それは遠藤監督だけではなく、全国の監督たちが考えていることだろう。それを叶えるためには、活動自粛で全体練習ができない期間を乗り越えるしかないのだろう。

関連記事
ふたば未来学園(福島県) 「創部5年の新鋭校!明るく楽しく、キツい時こそ笑顔で!」
夏の高校野球が開催されるために乗り越えなければならない3つのハードル

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

関連記事

応援メッセージを投稿

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

RANKING

人気記事

2024.05.20

【春季京都府大会】センバツ出場の京都国際が春連覇!あえてベンチ外だった2年生左腕が14奪三振公式戦初完投

2024.05.20

【24年夏全国地方大会シード校一覧】現在31地区が決定、宮城では古川学園、仙台南、岩手では盛岡大附、秋田では秋田商などがシードを獲得

2024.05.21

【24年夏全国地方大会シード校一覧】現在33地区が決定、岩手では花巻東、秋田では横手清陵などがシードを獲得〈5月20日〉

2024.05.20

【秋田】横手清陵と本荘が8強入り、夏のシード獲得<春季大会>

2024.05.21

いまも3人が現役で奮闘中! 200勝達成したダルビッシュの同期生

2024.05.15

【全国各地区春季大会組み合わせ一覧】新戦力が台頭するチームはどこだ!? 新基準バットの及ぼす影響は?

2024.05.17

「野球部や高校部活動で、”民主主義”を実践するには?」――教育者・工藤勇一さん【『新しい高校野球のかたち』を考えるvol.5】

2024.05.16

【宮城】仙台一、東北、柴田、東陵がコールド発進<春季県大会>

2024.05.19

【東海】中京大中京がコールド勝ちで17年ぶり、菰野は激戦を制して23年ぶりの決勝進出<春季地区大会>

2024.05.18

【秋田】明桜がサヨナラ、鹿角は逆転勝ちで8強進出、夏のシードを獲得<春季大会>

2024.04.21

【愛知】愛工大名電が東邦に敗れ、夏ノーシードに!シード校が決定<春季大会>

2024.04.29

【福島】東日本国際大昌平、磐城、会津北嶺、会津学鳳が県大会切符<春季県大会支部予選>

2024.04.22

【春季愛知県大会】中部大春日丘がビッグイニングで流れを引き寄せ、豊橋中央を退ける

2024.04.22

【鳥取】昨年秋と同じく、米子松蔭と鳥取城北が決勝へ<春季県大会>

2024.04.23

【大学野球部24年度新入生一覧】甲子園のスター、ドラフト候補、プロを選ばなかった高校日本代表はどの大学に入った?