緊急事態宣言が出ている福岡県。県内の高校野球の現在を整理する
今年の冬の練習の様子から
東京都など7都府県を対象に5月6日まで緊急事態宣言が発令され、商業施設をはじめ、学校も休校となった。各地の春季大会が中止となっていた高校野球界では、緊急事態宣言の対象地域をはじめ活動を自粛するチームがいくつかある。
緊急事態宣言の対象となっている福岡県では、公立校では2月末から4月5日までの期間を休校期間に設定していたが、今回の緊急事態宣言を受けて5月6日まで延長。そして、3月末に発令された外出自粛要請で自粛していた私立も、今回のことを受けて5月6日まで休校となっており、ほとんどのチームが練習できない状況となった。
寮を持っている学校は、生徒たちを実家に帰しているとの話もある中、予定されていた春季県大会も3月末から4月上旬にかけて中止の判断が出た。春季大会に対して、「可能な限りやりたかった」と沖学園・鬼塚佳幸監督は語る。
沖学園は2018年の夏の甲子園に出場したが、現在は他の学校と同じく活動を自粛中。さらに、今回の新型コロナウイルスの影響で卒業式や入学式を中止になったとのこと。部活動だけではなく学校行事にも大きな影響を及ぼしているが、今回の事態を受け止めている様子だった。
「どこも同じ条件の中ですので、選手たちがどんな工夫や意識をしてやってくれるのか。しょうがないですし、選手たちの自主性に任せるしかないかなと。やってきてくれることを祈るしかないです」
選手たちと会えず何もできない時間が続く。不安もあり、祈るしかできない状況に一刻も早く明るい兆しが差し込むことを願うしかない。
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