札幌国際情報(北海道)「真摯に野球に向き合う」ことで更なる進化を遂げる!
公立校でありながら、昨夏は準優勝と快進撃を見せた札幌国際情報を訪れた。冬場の単調な練習が多い時期の訪問であったが、室内練習場がない環境でも、駐輪場でティーバッティングを行い、校舎内ではランニング・守備練習・トレーニングを、またウエイト室や体育館、武道場などを効率的に使用して練習をしていた。
効率的な練習を求める!
主将・原田航介(札幌国際情報)
現在部員は42名(2年生22名、1年生20名)で昨夏の悔しさを晴らすべく冬場のレベルアップに向き合っている。
主将の原田航介は、
「新チームが始まった時よりは、2年生が率先して練習を進められているというのは感じています。今は限られた環境の中で単調な練習しかないんですけども、それでも新チームが始まった時よりそういう感覚はあるので、そこは成長してるのかと思います」と順調にこの冬を消化しているのが分かる。
そんな札幌国際情報だが練習時間は短い、学校が19時30分に閉まるため、平日の練習は19時ぐらいには終わる。7時間目まで授業がある日なら、練習は17時始まりと、実質2時間の練習を効率的にこなしていかなといけない。
だからこそ、短時間で効率的な練習をしていく必要がある。副主将の高橋 瑠斗(リュウト)は、「妥協せずにお互いに指摘し合いながら厳しい雰囲気で練習する」と話したように、チームで練習の質を高めることに真摯に向かい合っている事を話してくれた。
目には見えない札幌国際情報ならではの強み
有倉 雅史監督(札幌国際情報)
札幌国際情報は公立校であり、選手たちも試験を受けて入学してくる。学力も高く簡単には入れない高校である。特待生がどれない状況だが、そんなことも有倉 雅史監督はポジティブに捉えている。「札幌国際情報の野球部に入りたいと思って勉強して入ってくるのでそれは強みだと思います。自分の意思で頑張って入ってくるのでそこは伸びる要素あると思います」と話す。
183cm80kgの大型三塁手・秋田真は、「札幌の中で強豪と言われる私立がある中でそこに勝って[stadium]甲子園[/stadium]に行くというのが目標というのがありました 」と入学理由を話してくれた。
また、高橋は「野球が強いところで野球がやりたいなと思って色々な私学とかも見学に行ったんですけども、公立高校で私学を倒して[stadium]甲子園[/stadium]に行きたいという思いがあったので、そこで札幌国際情報というのを見つけて、監督が有倉先生なのでここなら本気で目指せるんじゃないかと思いまして入りました」
とそれぞれの理由があるが、有倉監督の話すように、各自がきちんと札幌国際情報の野球部だから入りたいと言う思いで入部してきている。これこそは、他のチームにない強みに違いない。
最後に、原田主将の言葉でこのコラムを締めたい。
「みんな一生懸命やっているので、そこはチームで自信を持っている。みんな真面目なのでそこは強みなのかと思います」
何度か文中でも表現しているが、「真摯に野球に向き合っている」札幌国際情報がこの冬でさらなる進化を遂げることを期待したい。
(記事=田中 実)
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