「フェアプレー弾」で脚光浴びた菅原謙伸(花咲徳栄)が中学生に野球指導「野球の楽しさ教えてもらった」
菅原謙伸(花咲徳栄)
11月14日、[stadium]埼玉県営大宮公園野球場[/stadium]で高校球児が中学生に野球の指導を行うイベント『彩の国野球フェスティバル2019』が行われ、埼玉県内トップレベルの高校球児32名が中学生約200名に指導を行った。
イベントには、今夏の第101回全国高校野球選手権大会に出場した花咲徳栄の菅原謙伸も参加し、バッティングや捕手としてのキャッチングの技術を身振り手振りを交えて指導。ブルペンでは、中学生投手のボールを受けてアドバイスを送るなど、熱心な指導に中学生たちも真剣な眼差しで聞き入った。
甲子園では死球を避けていないと自己申告し、その直後に本塁打を放ったことで大きな話題となったが、中学生たちからも「どうすればホームランを打てますか」と質問が飛んだ。菅原は「もっと強くバットが振れるようになったら打てます」と解答し、「いっぱい食べて体を大きくしよう」とアドバスも送る。選手たちと積極的にコミュニケーションを取った。
イベント後には、「自分たちは毎日野球をやっていて、マンネリ化しているところがありました。中学生は純粋に野球を楽しんでいたので、中学生に改めて野球の楽しさというのを教えてもらいました」と感想を口にし、中学生とのふれ合いに終始満足した様子を見せる。
菅原にとって、充実したイベント参加となった。
中学生をキャッチボールを行う菅原謙伸(花咲徳栄)
高校卒業も野球を続け、より高いレベルを目指して練習を積んでいくことになる。菅原は次のステージに向けて、より気持ちを引き締めてプレーしていくことを誓った。
「埼玉県代表として甲子園にも出させてもらって、大学でもそれなりの成績を求められると思います。甲子園と同様に、皆さんに見てもらって野球は楽しいなと思えるようなプレーができる選手を目指したいと思います」
その礼儀の正しさばかりに注目が集まりがちだが、捕手としてもセカンド送球が1.8秒台を記録する強肩が魅力だ。次のステージでは、「心技体」を兼ね備えた大型捕手として注目を浴びていくことを期待したい。
(記事=栗崎 祐太朗)
関連記事
◆セカンド送球は1.8秒台!岩手育ちの「不器用な男」菅原謙伸(花咲徳栄)に迫る!
◆「自分の避け方悪かった」死球辞退後にホームランの菅原 謙伸 海外メディアも「これはカルマ」と称賛
◆「新潟や埼玉に恩返しできるように活躍を」広島4位指名の韮澤雄也(花咲徳栄)が中学生に野球指導