Column

U18ナンバーワンのバットコントロール!目指せ最多安打・熊田任洋(東邦)

2019.08.26

 バットコントロールの良さでは、代表選手ナンバーワンのショートストップ・熊田任洋東邦)。岐阜青山ボーイズ時代は、ボーイズのオールスター大会ともいっていい「鶴岡一人大会」で、中日本選抜で出場するなど、中学時代から実績は豊富だったが、そこで感じていたのはトップレベルの選手との技術的な差だった。熊田は、トップレベル選手目指して練習を行い、東邦入学後は、同期の石川昂弥の飛距離に驚かされながらも懸命に努力を続け、1年夏からベンチ入りを果たす。1年夏から14打数7安打を記録し、2年夏までは1番打者、2年秋以降は4番打者として活躍を見せてきた。

 熊田が活躍できる要因は、彼の打撃練習の取り組む姿勢をみればわかる。たとえば、ティーバッティングでは一球一球スイング軌道を確かめながらスイングを行い、またティーバッティングでも、バウンドしたものを打ったり、スタンドティーを打ったりなど、様々な種類に取り組んでいる。

 熊田に打撃で意識していることを尋ねると、いかに自分の形で打てるかにこだわっているという。

 そのため、タイミングの取り方も変えており、一時期はノーステップで打つ時期もあった。

 代表入りして初実戦となった24日の駒大戦では、2試合合わせて、5打数3安打1四球と最も当たりをみせた。ボールの見え方が良く、どの打席でも芯に当てた打球を飛ばす。木製バットにしっかりと順応できていることがわかる。

 現在は、ショートだけではなく、サード、セカンドの練習にも取り組む熊田だが、武器はそれだけではない。俊足も持ち味で次々と盗塁を奪うこともできる。

 世界の好投手を打ち崩すために、日々研究を重ねる熊田が、世界大会では自慢のバットコントロールを発揮することができるか注目だ。

(記事=河嶋 宗一

U18ナンバーワンのバットコントロール!目指せ最多安打・熊田任洋(東邦) | 高校野球ドットコム関連記事はこちら!

佐々木朗希、奥川恭伸などが選出!侍ジャパンU-18代表20名の顔ぶれ

侍ジャパンU-18代表が駒澤大と対戦!2試合をレポート!
4番熊田任洋(東邦)はチーム一の求道者!経験を力に変える学習能力の高さ

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

関連記事

応援メッセージを投稿

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

RANKING

人気記事

2024.05.26

【春季関東大会】常総学院・中村虎汰郎が二刀流の活躍で決勝進出に貢献!9回にはサヨナラに繋がるヒット!投手としてはセンバツ後に再転向で連日の好リリーフ!

2024.05.25

【関東】白鷗大足利が初、逆転サヨナラの常総学院は15年ぶり決勝<春季地区大会>

2024.05.26

【春季近畿大会】大阪学院大高のプロ注目ショート・今坂幸暉は3打数無安打。「第1打席がすべて」と悔やむも好守備に手応え

2024.05.25

【熊本】九州学院、熊本工が決勝へ<NHK旗>

2024.05.25

【宮城】仙台育英が2発で快勝、仙台城南が初の決勝進出で東北大会へ<春季県大会>

2024.05.21

【大学野球部24年度新入生一覧】甲子園のスター、ドラフト候補、プロを選ばなかった高校日本代表はどの大学に入った?

2024.05.20

【24年夏全国地方大会シード校一覧】現在31地区が決定、宮城では古川学園、仙台南、岩手では盛岡大附、秋田では秋田商などがシードを獲得

2024.05.21

【24年夏全国地方大会シード校一覧】現在33地区が決定、岩手では花巻東、秋田では横手清陵などがシードを獲得〈5月20日〉

2024.05.26

【春季関東大会】常総学院・中村虎汰郎が二刀流の活躍で決勝進出に貢献!9回にはサヨナラに繋がるヒット!投手としてはセンバツ後に再転向で連日の好リリーフ!

2024.05.22

【愛知・全三河大会】三河地区の強豪・愛知産大三河が復活の兆し!豊川を下した安城も機動力は脅威

2024.04.29

【福島】東日本国際大昌平、磐城、会津北嶺、会津学鳳が県大会切符<春季県大会支部予選>

2024.05.21

【大学野球部24年度新入生一覧】甲子園のスター、ドラフト候補、プロを選ばなかった高校日本代表はどの大学に入った?

2024.04.29

【岩手】盛岡中央、釜石、水沢が初戦を突破<春季地区予選>

2024.05.15

【全国各地区春季大会組み合わせ一覧】新戦力が台頭するチームはどこだ!? 新基準バットの及ぼす影響は?

2024.05.13

【24年夏全国地方大会シード校一覧】現在29地区が決定、愛媛の第1シードは松山商