Interview

強打で掴んだタイガースカップ敢闘賞 沖寛太(紀州ボーイズ)

2019.04.11

 3月21日、[stadium]大阪シティ信用金庫スタジアム[/stadium]で行われたニューバランスプレゼンツ 第10回関西ボーイズブロック支部対抗オールスター大会の開会式。その中で行われた「ニューバランスチャレンジ」では、参加選手たちが様々なアクテビティに挑戦して大きな盛り上がりを見せた。

 和歌山支部の代表として参加した紀州ボーイズの沖寛太は、チームでは4番も務め、2018年12月に行われたタイガーズカップでは敢闘賞も獲得した。
 今回はそんな沖にインタビューを行い、紀州ボーイズでの成長や高校野球での目標を伺った。

タイガーズカップ敢闘賞に見合う選手になりたい

強打で掴んだタイガースカップ敢闘賞 沖寛太(紀州ボーイズ) | 高校野球ドットコム
沖寛太(紀州ボーイズ)

 ニューバランスプレゼンツ 第10回関西ボーイズブロック支部対抗オールスター大会で、楽しみにしていた選手の一人が、紀州ボーイズの沖寛太である。最初に沖を見たのは、昨年12月のタイガーズカップだ。
 紀州ボーイズの4番打者を務めていた沖は、タイミングの取り方や「間」の作り方に抜群のセンスを感じさせ、際立った存在感を放っていた。

 実際に沖に話を伺うと、非常に歯切れのよい口調で話し、コメントの端々から実力者特有の自信と落ち着きが感じられる。
 タイガーズカップで敢闘賞を獲得したことについて尋ねると、とても頼もしい答えが返ってきた。

 「そういうのをもらったのは嬉しいことですけど、これから結果を出していってそれに見合う選手になりたいと思います」

 元々、沖は小学校時代から注目を集める存在であった。安原少年野球クラブ時代には阪神タイガーズジュニアにも選出され、高いレベルの野球を経験。
 小学校を卒業後は、林晃汰東妻純平など甲子園で活躍を見せるOBを輩出した紀州ボーイズに入団し、ここでも沖は順調な成長曲線を描いた。

強打で掴んだタイガースカップ敢闘賞 沖寛太(紀州ボーイズ) | 高校野球ドットコム
スイングスピードを計測する沖寛太(紀州ボーイズ)

 「練習は小学校の頃に比べて大変ですけど、日に日に上手くなっていってる気がします。小学校の時に比べて、スイングが早くなったと思います」

 春の全国大会の出場は逃し、タイガーズカップでも惜しくも準優勝だった紀州ボーイズは、現在は夏の全国大会出場を目指して練習に励んでいるという。
 沖は、最終学年に向けての意気込みを強く語った。

 「しっかりとチームを引っ張っていって、チームを勝たせられる選手になりたいです」

[page_break:普段から「イメージ」を持ってバッティングに取り組む]

普段から「イメージ」を持ってバッティングに取り組む

強打で掴んだタイガースカップ敢闘賞 沖寛太(紀州ボーイズ) | 高校野球ドットコム
高校野球へ期待が高まる沖寛太(紀州ボーイズ)

 最終学年での飛躍に向けて、沖が力を入れて現在取り組んでいるのが打率の向上だ。高い打撃力を持っている一方で、それが現在のところ打率には結びついていない沖は、さらなるミート力の向上を目指して取り組んでいる。

 「芯に当てること、ピッチャーが投げる球に合わせていくことを目標にしています。
 素振りでもピッチャーが投げてるイメージを持ったり、ティーバッティングでも左ピッチャーを想定して背中からくるボールを意識したりと、色んな種類のバッティングをしてます」

 また、見据えているのは今年1年間の活躍だけではない。当然ながら、卒業後は高校野球の舞台を目指しており、「高校野球で活躍する」ということも沖にとって大きな目標の一つになってる。

 「いい高校に入って甲子園に出ることが目標です。レギュラーとして甲子園に出場して、活躍したいと思っています」

 そんな中で、昨年の第100回全国高校野球選手権大会は、沖にとって大きな刺激になった。特に印象に残った選手に、大阪桐蔭から千葉ロッテマリーンズに入団した藤原恭大選手を挙げ、藤原選手のバッティングは参考になるポイントが非常に多かったと話す。

 「(浦和学院戦で)インコースのぎりぎりのボールを、ライトスタンドに入れたバッティングは凄かったです。肘を畳んでうまく打っていて、本当に凄いバッティングだなと思いました」

 タイガースカップの敢闘賞と言えば、かつては大阪桐蔭で主将を務めた中川卓也(現早稲田大)や履正社のエースを務めた竹田祐(現明治大)など、甲子園を湧かせた選手が獲得してきた歴史がある賞だ。輝かしい成績を残した偉大な先輩たちのように、沖も甲子園で輝きを放つことが出来るか注目だ。

文=栗崎 祐太朗

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

関連記事

応援メッセージを投稿

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

RANKING

人気記事

2024.04.27

【京都】龍谷大平安、京都成章、北嵯峨などが2次戦進出戦に挑む<春季大会>

2024.04.27

【広島】広陵は瀬戸内と、広島商は崇徳と夏のシードをかけて激突<春季県大会>

2024.04.27

【大阪】3回戦は28日に大阪桐蔭、履正社が登場、29日には上宮-関西創価など<春季大会>

2024.04.27

【三重】津田学園-菰野、5年ぶりの決勝対決<春季県大会>

2024.04.27

横浜に入学した「スーパー1年生5人衆」に注目せよ! 佐々木朗希二世、中学日本代表の二刀流など明日の慶應戦で活躍なるか!?

2024.04.23

【大学野球部24年度新入生一覧】甲子園のスター、ドラフト候補、プロを選ばなかった高校日本代表はどの大学に入った?

2024.04.23

【全国各地区春季大会組み合わせ一覧】新戦力が台頭するチームはどこだ!? 新基準バットの及ぼす影響は?

2024.04.24

春の埼玉大会は「逸材のショーケース」!ドラフト上位候補に挙がる大型遊撃手を擁する花咲徳栄、タレント揃いの浦和学院など県大会に出場する逸材たち!【春季埼玉大会注目選手リスト】

2024.04.22

【和歌山】智辯和歌山、田辺、和歌山東がベスト8入り<春季大会>

2024.04.22

【九州】神村学園、明豊のセンバツ組が勝利、佐賀北は春日に競り勝つ<春季地区大会>

2024.04.23

【大学野球部24年度新入生一覧】甲子園のスター、ドラフト候補、プロを選ばなかった高校日本代表はどの大学に入った?

2024.04.23

【全国各地区春季大会組み合わせ一覧】新戦力が台頭するチームはどこだ!? 新基準バットの及ぼす影響は?

2024.04.05

早稲田大にU-18日本代表3名が加入! 仙台育英、日大三、山梨学院、早大学院の主力や元プロの子息も!

2024.04.02

【東京】日大三、堀越がコールド発進、駒大高はサヨナラ勝ち<春季都大会>

2024.04.12

東大野球部の新入生に甲子園ベスト4左腕! 早実出身内野手は司法試験予備試験合格の秀才!