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春の静岡の頂点に立ち夏へと加速していくチームはどこだ?

2019.03.01

 今年も高校野球のシーズンが近づいてきた。東部中部西部の3地区に分かれる静岡県。西部地区は3月23日に東部地区中部地区では3月27日に開幕する。春季大会での結果が夏へと大きく影響することが予想されるため非常に楽しみな大会だ。今回は昨年の秋季大会のそれぞれの地区の結果から、この春の戦いを見て行きたい。

御殿場西の攻撃野球は健在か?

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昨秋、県大会を優勝した御殿場西

 東部地区では加藤学園御殿場西が決勝を争い加藤学園が3対2で勝ち1位となった。しかし、県大会では御殿場西が優勝して、森下和幸監督の掲げる攻撃野球が浸透してきたことを示した。

 内野陣も新井七輝二塁手を中心とした守りの華麗さも、かつて全国制覇した常葉菊川(現常葉大菊川)を思わせるくらいだ。加藤学園は準決勝で清水桜が丘に敗れた。3位決定戦でも静岡に一旦は逆転しながらも再逆転負け。しかし、米山学監督は関東遠征なども経験しながら、確実にチーム力のアップを感じている。

 この2校がリードする形になろうが、両校は勝ち上がれば準決勝で当たることになる。反対ゾーンからは知徳飛龍桐陽日大三島なども追いかける。公立勢では富士市立伊豆中央などにも期待がかかる。

 中部地区は、今年も静岡が中心だろう。ただ昨秋は、ブロック初戦でライバル静岡商に敗退し、敗者戦から再浮上。戦っていくうちに調子を上げていった。県大会でも浜松商知徳などを下してベスト4入り。東海大会にも進出しているが、中京大中京に大敗。チーム力としては、ムラのあるところも露呈したが、それがどこまで整備されて来たか。

[page_break:清水桜が丘、常葉大菊川などの注目校は?]

清水桜が丘、常葉大菊川などの注目校は?

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東海地区の21世紀推薦校に選ばれた清水桜が丘

 追うのは東海地区の21世紀枠推薦校となった粘り強さが身上で自信も得ている清水桜が丘。勝ち上がれば準決勝で静岡と当る。さらには秋の1位校となった駿河総合と第3代表を争った清水東静岡市立に伝統の静岡商もいる。また、甲子園出場実績のある静清藤枝明誠東海大静岡翔洋、常葉大橘と強豪校がひしめき合っている。

 西部地区では常葉大菊川を筆頭として磐田東聖隷クリストファーと、秋季1位となった進学校の浜松西などが追随していくであろう。さらには、伝統の浜松商も2位となり気を吐いた。

 もう一つの実績ある伝統校掛川西は、一つ勝てば浜松西と当ることになる。他には浜松市立袋井袋井商もどんな戦いをするのか楽しみである。浜松修学舎浜松開誠館浜松学院といったところも目が離せない。

(文=手束仁

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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