2018年ドラフト指名選手から見るボーイズリーグ出身選手
藤原恭大(ロッテ1位)と小園海斗(広島1位)は枚方ボーイズ出身だ(藤原恭大の写真は共同通信)
年も明け、プロ野球では新人選手の合同自主トレが各球団でスタートしている。2018年のドラフト会議では、育成も含め104名の選手が指名されたが、この中から何人の選手が一軍の世界で活躍するのか、今から非常に楽しみだ。
さて今回は、2018年ドラフト会議で指名された選手の中でボーイズリーグ出身の選手を紹介していきたい。中学時代にボーイズリーグのチームに所属していた選手は31名で、2018年のドラフトでは最大派閥となった。
それでは早速見ていこう。
【広島東洋カープ】
1位 小園海斗 内野手 報徳学園 / 枚方ボーイズ
3位 林晃汰 内野手 智弁和歌山 / 紀州ボーイズ
【ヤクルトスワローズ】
4位 浜田太貴 外野手 明豊 / 中間ボーイズ
7位 久保拓真 投手 九州共立大 / 伊万里ボーイズ
【読売ジャイアンツ】
4位 横川凱 投手 大阪桐蔭 / 湖北ボーイズ
育1位 山下航汰 外野手 健大高崎 / 羽曳野ボーイズ
育2位 平井快青 投手 岐阜第一 / 京丹後ボーイズ
育4位 黒田響生 内野手 敦賀気比 / 鯖江ボーイズ
【横浜DeNAベイスターズ】
1位 上茶谷大河 投手 東洋大 / 京都東山ボーイズ
2位 伊藤裕季也 内野手 立正大 / 四日市ボーイズ
4位 勝又温史 投手 日大鶴ヶ丘 / 狛江ボーイズ
育1位 宮城滝太 投手 滋賀学園 / 読谷ボーイズ
【中日ドラゴンズ】
1位 根尾昂 内野手 大阪桐蔭 / 飛騨高山ボーイズ
3位 勝野昌慶 投手 三菱重工名古屋 / 岐阜中濃ボーイズ
5位 垣越建伸 投手 山梨学院 / 飛騨高山ボーイズ
6位 滝野要 外野手 大商大 / 松阪ボーイズ
【阪神タイガース】
2位 小幡竜平 内野手 延岡学園 / 大分明野ボーイズ
6位 湯浅京己 投手 富山GRNサンダ / 伊勢志摩ボーイズ
【埼玉西武ライオンズ】
育1位 東野葵 投手 日本経大 / 福南ボーイズ
【福岡ソフトバンクホークス】
5位 水谷瞬 外野手 石見智翠館 / 愛知津島ボーイズ
育4位 中村宜聖 外野手 西日本短大附 / 大分明野ボーイズ
【北海道日本ハムファイターズ】
5位 柿木蓮 投手 大阪桐蔭 / 佐賀東松ボーイズ
7位 福田俊 投手 星槎道都大 / 小田原ボーイズ
【オリックスバファローズ】
1位 太田椋 内野手 天理 / 羽曳野ボーイズ
2位 頓宮裕真 内野手 亜細亜大 / 瀬戸内ボーイズ
4位 富山凌雅 投手 トヨタ自動車 / 和歌山御坊ボーイズ
【千葉ロッテマリーンズ】
1位 藤原恭大 外野手 大阪桐蔭 / 枚方ボーイズ
2位 東妻勇輔 投手 日体大 / 興紀ボーイズ
4位 山口航輝 外野手 明桜 / ナガセボーイズ
7位 松田進 内野手 ホンダ / 麻生ボーイズ
【東北楽天ゴールデンイーグルス】
1位 辰巳涼介 外野手 立命大 / 大淀ボーイズ(小)
2位 太田光 捕手 大商大 / 倉敷ボーイズ
まず注目すべきなのは、何と言っても藤原恭大(ロッテ1位)、小園海斗(広島1位)を輩出した枚方ボーイズだ。注目され続けた2選手が一、二番コンビを組んでいた話はもはや語り草だ。
また飛騨高山ボーイズから根尾昂(中日1位)、垣越建伸(中日5位)の二人が、揃って中日ドラゴンズに指名された。中学時代から根尾が注目を浴びる中で、垣越はその影で努力を続け指名にこぎ着けた。飛騨高山ボーイズの首脳陣にとっては、指導者冥利に尽きるドラフトとなっただろう。
2015年にジャイアンツカップを制した羽曳野ボーイズ。この時のメンバーからも、二人の選手が指名を受けている、太田椋(オリックス1位)と山下航汰(巨人育成1位)だ。ダルビッシュ有も輩出したボーイズリーグの名門が、2018年ドラフトでもまた一つ実績を残した。偉大な先輩に続くことが出来る注目だ。
九州に目を移すと、大分明野ボーイズから小幡竜平(阪神2位)、中村宜聖(ソフトバンク育成4位)の二人が指名された。大分明野ボーイズといえば、西武ライオンズの不動の遊撃手となった源田壮亮の出身チームだ。近年、立て続けにOBが指名されているおり、注目のチームだ。
プロ入り選手の中学時代に着目すると、意外なつながりやルーツが見えてくる。皆さんも是非、注目して調べてみてはどうだろうか。
文:栗崎 祐太朗