動画で振り返るミレニアム世代のトップランナー!根尾昂(大阪桐蔭)が見せた圧倒的身体能力とひりつくような熱気
10月25日に行われたプロ野球ドラフト会議で、4人の選手が指名された大阪桐蔭。その中でも、特に注目を浴びたのが、中日ドラゴンズに1位指名を受けた根尾昂だ。
今回はそんな根尾昂の高校野球を、選抜出場を控えた1月の公開練習と春夏連覇を達成した後の国体の動画から振り返っていく。ミレニアム世代のトップランナーの軌跡をご覧いただこう。
ひりつくような緊張感と熱気の中、ストイックに打ち込む姿を見せる
根尾昂(大阪桐蔭)
2018年1月、高校野球ドットコムは選抜出場を控えた大阪桐蔭に訪れた。選抜出場を控えたチームは、ひりつくような緊張感と熱気に満ちており、根尾自身も高い意識を垣間見せながら練習に打ち込んでいた。
練習はランニングから始まり、キャッチボール、ノック、打撃練習、トレーニングとメニューをこなしていく。根尾が見せる動きは、一挙手一投足の全てにおいてこだわりを感じさせ、「10ヶ月後のドラフト1位」に相応しい質の高い練習を見せた。
またインタビューでは、選抜甲子園に向けた個人的な意気込み、そしてチームとしての意気込みを語った。プレーだけではなく、意気込みを語る口調や言葉のチョイスも、根尾は高校生のレベルを大きく超えており、その後の選抜甲子園や夏の選手権大会の活躍を考えると、大きく納得ができるインタビューであった。
【ランニング・アップの様子】
【キャッチボールを行う様子】
【選抜への意気込み語る根尾昂】
充実の福井国体、身体能力の高さを改めて示した根尾昂
国体でも投打にわたり大きな活躍を見せた根尾昂
幾重の困難を乗り越えて、春夏連覇を達成した大阪桐蔭。個々の能力の高さ、チームとしての結束の強さを改めて全国に示した大会となったが、10月に行われた福井国体でもその能力の高さを遺憾なく発揮した。
中でも根尾は、投打にわたって一際大きな存在感を示した。初戦の下関国際戦では、下関国際のエース・鶴田克樹の球を捉えてセンターへの本塁打を放つと、投げては自己最速となる150キロを記録し、投打にわたってチームを勝利に導く大活躍を見せた。
【根尾昂・下関国際戦のダイジェスト】
【根尾昂・済美戦のダイジェスト】
根尾が発する言葉の一つ一つには、自身を俯瞰できる聡明さや他者への敬意を忘れない義理深さが凝縮されており、プレー中の顔つきからも興奮の中に冷静さが感じられ、出で立ちや佇まいはすでにプロレベルと言っても過言ではない。
高校時代の3年間で、多くの高校野球ファンを驚かせ続けた根尾昂。彼ならきっとプロの舞台でも、さらに大きな驚きを全国の野球ファンに与えてくれるに違いない。
(文・栗崎 祐太朗)