Column

カラダが栄養素を効率よく吸収するための組み合わせ!

2018.10.25

カラダが栄養素を効率よく吸収するための組み合わせ! | 高校野球ドットコム

 前回は、「判断力を上げるのにオススメな食材!」について説明をしました。今回は、「カラダが栄養素を効率よく吸収するための組み合わせ!」を解説していきます。高校野球は2年半とタイムリミットがある中で結果を出さなければいけません。一番大切な身体作りにおいて食事は非常に重要なウェイトを占めています。食事の吸収力を上げるために組み合わせは非常に大切です。今回はNGな組み合わせと良い組み合わせを解説していきます。

意外!納豆と卵はNGな組み合わせ!?

カラダが栄養素を効率よく吸収するための組み合わせ! | 高校野球ドットコム
納豆は卵と食べたいところだが….

 昔から「うなぎと梅干」「すいかと天ぷら」など、食べ合わせがいわれてきました。これらはお腹を壊す悪い食べ合わせの代表。反対に、良い食べ合わせを知っていますか?良い食べ合わせとは、カラダが栄養を効率よく吸収できる組み合わせのことです。良い食べ合わせを知っていれば、それぞれの食材に含まれる栄養を最大限に生かし、相乗効果が期待できます。

 良くある食べ合わせなのにNGな食べ物。
≪大根とニンジン≫≪トマトときゅうり≫
 サラダにきゅうりとトマトは定番です。また、大根やニンジンが入っていても美味しいのですが・・・トマトや大根にはビタミンCが豊富に含まれています。しかし、生のきゅうりやニンジンに含まれるアスコルビナーゼには、ビタミンCを壊す作用があります。アスコルビナーゼは酸に弱いので、生で食べる時は、酢やレモン汁をかけたり、また熱にも弱いので、加熱しても良いでしょう。

≪レバーとみょうが≫
 レバーには非常に豊富な栄養素が含まれていますが、みょうがと一緒に食べると、みょうがの苦味物質が胃腸の働きを抑えるため、レバーに含まれる栄養素の吸収を妨げてしまいます。

≪しらす干しと大根≫
 この組み合わせも、定番中の定番ですが、しらすに含まれる必須アミノ酸「リジン」の吸収を、大根に含まれる「リジンインヒビター」が阻害してしまいます。美味しいけど栄養学的にはNGな食べ合わせなのですね。

≪納豆と卵≫
 納豆に卵、これも多い食べ合わせですが・・・栄養が豊富な納豆には、ビオチンという皮膚の機能を正常に保ち、アトピー性皮膚炎を改善するなどの効果があるビタミンの一種が含まれています。しかし、卵白中に含まれるアビジンは、ビオチンの吸収を阻害してしまいます。以上、「食事は美味しく食べたい」とは思いますが、栄養のバランスを考えた時は、少し気をつけた方が良いかも知れません。

[page_break:良い組み合わせで効率良く栄養を摂取]

良い組み合わせで効率良く栄養を摂取

カラダが栄養素を効率よく吸収するための組み合わせ! | 高校野球ドットコム食品の組み合わせを意識しよう

 良い組み合わせ!

カロチン、ビタミンAには油をかけると吸収が良くなる!

 カロチン・ビタミンAは油に溶ける脂溶性のビタミン。調理の際に油を使用したり、ドレッシングとしてかけるなど、油を一緒にとることで吸収が良くなります。ニラレバ炒めやほうれん草のソテーなどが良い例。カロチン・ビタミンAを多く含む食材はニンジン、ニラ、ほうれん草、小松菜など。油は植物油をはじめ、バターやオリーブオイル、ナッツ類などがオススメです。

カルシウムはタンパク質と一緒に摂取する!

 タンパク質はアミノ酸で構成されていますが、その中でもリジンとアルギニンがカルシウムの吸収を促すといわれています。ひじき入り豆腐ハンバーグはヘルシーなうえ、組み合わせもバッチリ!!カルシウムを多く含む食材は切り干し大根、ひじき、歩小松菜、チンゲン菜など。タンパク質は動物性タンパク質の肉、魚、牛乳、卵などと、植物性タンパク質の大豆などがあります。

鉄分とタンパク質を一緒に摂取する!

 貧血で悩むアスリートも多いのではないでしょうか。そんな人たちにオススメなのが、鉄を多く含む食品とタンパク質の組み合わせ。血液中の赤血球は鉄とタンパク質からできているため、両者を一緒にとることで赤血球の生成を促がし、貧血予防にオススメ。このことから鉄分が豊富で有名なプルーンはヨーグルトに入れて食べると良いといえるでしょう。鉄を多く含む食品はひじき、インゲン豆、プルーン、のりなどです。鉄分は胃腸の働きをよくしてくれるので他の栄養素の吸収も良くしてくれます。もちろんタンパク質の吸収も良くしてくれます。

糖質と一緒にビタミンB1を摂取する!

 体内で糖質をエネルギーに変える働きをするのがビタミンB1。ビタミンB1がないと、糖質は脂肪となって蓄積されていきます。体内での燃焼を円滑にするために、糖質を摂る際はビタミンB1を一緒に摂るようにしましょう。ビタミンB1を多く含む食品は豚肉、玄米、大豆、コンブなどです。

 食品の組み合わせを意識して摂取していけば、効率良く摂取でき効果も上がります。短期間で戦えるカラダを創っていくためには必要な知識と言えます。

■ タンパク質と鉄分を手軽に摂取しておくのにオススメな商品はこちら

カラダが栄養素を効率よく吸収するための組み合わせ! | 高校野球ドットコム (プロテイン WHEY PREMIUM)

文=久保 翔平カラダツクル株式会社代表取締役)

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

関連記事

応援メッセージを投稿

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

RANKING

人気記事

2024.05.18

【秋田】明桜がサヨナラ、鹿角は逆転勝ちで8強進出、夏のシードを獲得<春季大会>

2024.05.19

【東海】中京大中京がコールド勝ちで17年ぶり、菰野は激戦を制して23年ぶりの決勝進出<春季地区大会>

2024.05.18

【岩手】一関二、盛岡誠桜などが初戦を突破<春季大会>

2024.05.18

【関東】昌平・山根が2発5打点、東海大相模・4番金本が2ランなどで初戦を快勝、東海大菅生は山梨学院を完封<春季地区大会>

2024.05.18

【長崎】長崎西、島原中央などが初戦を突破<NHK杯地区予選>

2024.05.15

【全国各地区春季大会組み合わせ一覧】新戦力が台頭するチームはどこだ!? 新基準バットの及ぼす影響は?

2024.05.13

【24年夏全国地方大会シード校一覧】現在29地区が決定、愛媛の第1シードは松山商

2024.05.17

「野球部や高校部活動で、”民主主義”を実践するには?」――教育者・工藤勇一さん【『新しい高校野球のかたち』を考えるvol.5】

2024.05.14

大阪体育大の新入生に兵庫大会8強の145キロ右腕、金光大阪の1番センター、近大附の4番打者など関西地区の主力が入部!

2024.05.16

【宮城】仙台一、東北、柴田、東陵がコールド発進<春季県大会>

2024.04.21

【愛知】愛工大名電が東邦に敗れ、夏ノーシードに!シード校が決定<春季大会>

2024.04.29

【福島】東日本国際大昌平、磐城、会津北嶺、会津学鳳が県大会切符<春季県大会支部予選>

2024.04.22

【春季愛知県大会】中部大春日丘がビッグイニングで流れを引き寄せ、豊橋中央を退ける

2024.04.22

【鳥取】昨年秋と同じく、米子松蔭と鳥取城北が決勝へ<春季県大会>

2024.04.23

【大学野球部24年度新入生一覧】甲子園のスター、ドラフト候補、プロを選ばなかった高校日本代表はどの大学に入った?