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近江・滋賀学園に注目!秋季滋賀県大会、組み合わせ決定

2018.09.04

 9月8日から開幕する平成30年度秋季近畿地区高等学校野球滋賀県大会。
 48チームが出場し、2校が近畿大会に進むことができる。今年のセンバツに3校出場するなど近年、レベルが上がってきている滋賀大会を展望していきたい。

ハイレベルな戦いに期待の秋季滋賀大会を展望

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夏の甲子園8強入りを果たした近江は技巧派左腕・林優樹が軸となる

近江、滋賀学園は全国に通用するチーム

 夏に4強入りした近江綾羽近江兄弟社滋賀学園がシード校となるが、本命はやはり3季連続の甲子園出場を目指す近江となりそうだ。
 夏の甲子園8強入りの原動力となった技巧派左腕の林優樹(2年)、頭脳明晰で強肩捕手の有馬諒(2年)のバッテリーを中心にチームの核となる選手が残っている。
 野手でも夏の甲子園で大会最高打率を更新する.769をマークした巧打者の住谷湧也(2年)、攻守でレベルの高いプレーを見せる遊撃手の土田龍空(1年)などタレントが揃っている。林に次ぐ投手の確立と北村恵吾(3年)の穴が埋まれば全国でも通用するチームになるだろう。夏の悔しさを晴らすためにも県大会で負けるわけにはいかない。

 近江と同じゾーンでライバルとなりそうなのが今年のセンバツに出場した彦根東だ。
 レギュラーで残っているのは内野手の山岡右京(2年)と川嶋清太(2年)くらいだが、どこまでチーム力を上げてくるだろうか。彦根東と1回戦で対戦する北大津は夏に1回戦敗退に終わっているが、この秋で復活を印象づけたい。

 前チームからの主力投手が残っている八日市伊香も楽しみなチーム。
 八日市荒見渉真(2年)と伊香前田詠仁(2年)は今後に注目の好投手だ。伝統校の八幡商は1年生ながら正遊撃手の座を掴んだ坪田侑也に注目したい。

 最激戦区になりそうなのがBゾーン。シード校の滋賀学園は夏からの主力が多く残っており、優勝候補の一角だ。

 投手陣は尾崎完太(2年)、竹本徹(2年)、金城駿乃介(1年)、千葉葵(1年)と夏を経験した投手だけで4人の名前が挙がる充実の布陣。
 野手もリードオフマンの比嘉天佑(2年)に正捕手の朝井達也(2年)、遊撃手で中軸を打つ銘苅隼人(1年)と軸になる選手が揃っている。戦力的では近江にも劣らず、全国で上位を狙えるチームだ。 

[page_break:甲子園初出場を目指す綾羽、守山北に期待]

甲子園初出場を目指す綾羽、守山北に期待

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Dゾーンでは春優勝の比叡山が有力だ

 夏8強の守山北もレギュラーが6人残っており、秋に期待が持てるチーム。エースの寺田龍平(2年)や4番捕手の木下葉嗣(2年)などがチームを引っ張る存在となりそうだ。夏で得た経験と自信を武器に夏以上の結果を残すことができるだろうか。

 旧チームは公式戦の勝利がなかったが、下級生主体で夏を戦った光泉は楽しみなチーム。
 吉田力聖(2年)と伊藤有哉(2年)が中心となる投手陣を捕手のフェントン・ライアン(2年)がどうリードするか見物だ。1年生ながら遊撃手のレギュラーを掴んだ松田陸(1年)のプレーに注目したい。
 他にも好投手・千田岳良(2年)を擁する伊吹や総合力の高い草津東がBゾーンの有力校として名前が挙げられる。

 夏準優勝の綾羽は虎視眈々と初の甲子園出場を狙う。
 夏の大会では太田翔士(2年)、岡田雅英(2年)、小山孝治(2年)の3投手が登板し、経験値は十分。野手は夏に1番を打った磯谷太陽(2年)と長打力のある桑名健介(2年)が軸となりそうだ。
 捕手と遊撃手が固定できれば、近畿大会出場が見えてくる。綾羽と初戦で対戦する水口は3年生中心のチームだったが、近年は安定して結果を残しているチーム。新チームでも力のあるところを見せられるだろうか。

 膳所は下級生で夏の大会のスタメンだったのは三塁手の石川侑暉(2年)のみと旧チームからの経験者が少ないが、センバツ出場の経験を活かしたい。人数が増えて活動の充実度が増したデータ班の活躍にも期待だ。
 夏に膳所と大熱戦を繰り広げた守山中野翔貴野村拓未の1年生コンビが投手陣を引っ張る。野手でも中軸を打った小川慎之助(2年)と赤木佑至(2年)が残っており、上位進出のチャンスがありそうだ。

 Dゾーンでは春優勝の比叡山が有力だ。投手陣は左腕の中澤嶺(2年)と右腕の中村隆一(2年)が軸となりそうか。野手では荒木相斗(2年)の遊撃守備に注目だ。2年連続の近畿大会出場に向けては打線の強化がカギを握るだろう。

 夏4強の近江兄弟社はレギュラーが全員入れ替わるが、昨年の成績を上回って近畿大会出場を目指す。夏の大会で登板のあった菊地凛(2年)が投手陣の中心となりそうだ。創部3年目の立命館守山の躍進にも期待がかかる。

(文=馬場遼

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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