いよいよ千葉も準々決勝!準々決勝4試合の見どころを紹介!
金久保優斗(東海大市原望洋)
ついに千葉県もベスト8が出揃った。Aシード校がすべて残る大会となっている。準々決勝から見逃せないカードが非常に多い。そんな準々決勝の見どころについて紹介をしていきたい。
専大松戸vs東海大市原望洋
準々決勝では一番の好カードだろう。春優勝の専大松戸はエース・川上鳳之がここにきて状態を高めてきた。主軸・今里凌、強打の捕手・本橋一馬などどの打者の能力も高い。ここまで最低7得点以上を上げており、つながりもある。一方、東海大市原望洋も、強打で勝ち上がり、1年秋から経験を積んでいる藤本誠啓、昨春から強打者として活躍を示している荒川太一などの各打者の活躍が目覚ましい。エース・金久保優斗は2失点完投勝利。140キロ台の速球も走っており、専大松戸打線に対し、どんなピッチングを見せるのか?U-18一次候補にも選出されている金久保。そのピッチングに相応しい力投を見せていきたい。
千葉敬愛vs習志野
千葉敬愛は、俊足・日下部颯太、長打力の小儀龍を中心に、バランスが取れた打線で、投手陣は、石山大樹、新原渉吾の2枚看板を武器に、相手の攻撃を防いできた。後半になって畳みかける爆発力、強豪に対しても臆することなくぶつかっていく精神力の強さを発揮したい。一方、習志野は試合序盤に主導権を握るお得意の試合パターンだけではなく、4回戦では拓大紅陵相手に土壇場で追いつき、延長戦を制するなど、一戦一戦強みが増している。打線では4番吉野海都を中心とした打線は脅威。長打力もあり、機動力もあり、相手守備陣にプレッシャーをかけて自分たちのペースにもっていくのが習志野野球だ。この試合でも、先制劇を仕掛けていきたい。
市立船橋 vs木更津総合
昨夏の決勝戦が準々決勝で実現。市立船橋はエース・渕上泰樹だけではなく、須藤暖人、伊藤翼など多くの投手を起用。打線では俊足巧打の3番草野里葵、スラッガー・4番西秋隆規を軸とした打線は強力。一方、木更津総合はエース・山下輝は平均球速140キロ超えに加え、制球力も高く、安定感十分。打線も、下位打線まで本塁打が出るようになり、状態は上がってきた。後は4番を打つ峯村貴希がどれだけ自分の打棒を取り戻すことができるか。ここまで守備は抜群のフィールディングを見せているだけに、とにかく自分の持ち味を発揮できるようになってほしい。
検見川vs市柏
ここまでベンチ入り選手のほとんどを使う選手起用を見せる検見川。この試合も試合展開によっては継投策も十分考えられ、打線も力強く、つながった時は大量点が期待できる布陣だ。市立柏は、試合運びが巧みで、打線は大物打ちはいないが、着実に点を積み重ねるスタイルで、堅い守備で守り抜くチーム。投手陣では135キロ右腕・中村凌大、技巧派左腕・山形将貴の安定感は十分で、最少失点に抑え、接戦に持ち込んでいきたい。
(文・構成:河嶋 宗一)