栃木県立真岡工業高等学校（栃木）
集合写真（真岡工）
好投手を打ち崩せるように
■2006年のセンバツで前田健太と対戦！
栃木県真岡市にある真岡工業高校。1966年に真岡農業高等学校の機械科が分離独立し、校名を県立真岡工業高等学校と校名が変わった。野球部は2006年に開催された、第78回選抜高等学校野球大会に21世紀枠として、甲子園初出場。現在ドジャースで活躍している前田 健太擁する、PL学園と対戦した。
■チームのウリは攻めの野球！
真岡工野球部は現在、1年生16名・2年生18名（マネージャー1名）・3年生16名の計50名。グラウンドは学校横に隣接しているわけではなく、自転車での移動が必要になる。そのため放課後、自転車で移動してから練習に入る。グラウンドには室内練習場も設けており、雨の日でも練習ができる環境が整えられている。
このチームのウリは「攻めの野球」。山口 悠大主将は「走攻守、すべてにおいて攻めることができます。特に守備には自信があるので、後攻を取ることが多いです。守備からリズムを作って攻撃につなげていくチームです」と答えてくれた。また、小野 幸宏監督は「前チームから試合に出ている、山口・菅谷 直人・平野 有基らが中心によく引っ張っている」と、攻守ともに現段階では合格点を与えている。
■秋季大会、春季大会で見つかった課題
真岡工は昨秋3回戦で、青藍泰斗に7回コールド負け。プロ注目の石川 翔ら3投手の前に無得点に抑えられ、さらには長打を合計8本浴びるなど、投手陣も撃ち込まれた。山口主将は「攻守ともに圧倒されてしまった」と秋の一戦を振り返った。そこで、冬には野手陣はティーバッティングなどで例年以上の振り込み・投手陣は体作りと徹底的な走り込みを行った。
一冬超え、「攻守ともにレベルアップできた」と山口主将。しかし、春の県大会では2回戦で白鴎大足利と対戦。後に春季王者となった強豪相手に、善戦したものの4対0で敗戦。投手陣は踏ん張りを見せたものの、プロ注目左腕・北浦 竜次を打ち崩すことができなかった。「まだ力が足りなかった。夏は打撃でカバーできるようにしたい」と、連日の実戦練習などで打撃力アップを目指している。
■夏のキーマンに挙げたのはこの選手！
山口主将は、この1年で活躍した選手・夏のキーマンになるであろう選手に七井 龍斗の名を挙げた。「人一倍自主練習をしてきた選手だと思います。その結果がよく表れている」とリードオフマンを務める七井について語った。加えて「足も非常に速く、出塁してくれれば得点力が上がる。また、守備でもセンターとして外野陣を引っ張ってもらいたい」と全幅の信頼を寄せている。
■悔いの残らない高校野球人生を
非常に個性が強いメンバーばかりで、まとめることに苦労したという山口主将。しかし、「一人ひとりが自立して、考えてプレーできるようになってきた」とチームとしての成長を肌で感じているようだ。
最後の夏に向け「勝ち負けよりも、思い切ってプレーしたい。悔いが残らない高校野球人生を送りたい」と力強い言葉を口にした。
山口悠大主将（真岡工）
悔いなく終われるように
ここからは石川 学内野手（3年）と菅谷 直人投手（3年）にお話を伺いました。
Q.夏に向けて見つかった課題を教えてください
石川：打撃です。その中でもチャンスでの1本・チャンスメイクです。
菅谷：投手としては制球力。打撃としては軸がぶれてしまったことです。
Q.ここまで振り返って高校野球で一番思い出に残っていることは何ですか？
石川：2年春の2回戦でサヨナラ安打を放ったことです！
菅谷：2年春に３打席連続で犠打を決めたことです！
Q. 夏にここを見てほしいというところは何ですか？
石川：先の塁を目指す走塁、セーフティーなどで相手を揺さぶる打撃です！
菅谷：投打において、いつでも強気でいるところです！
Q.>このチームの好きなところと、他のチームに負けていないところは？
石川：仲が良さからくる、チームワークの良さです！
菅谷：とにかく仲が良いところです！
Q. この夏はこんな夏にする！という意気込みをお願いします！
石川：できるだけ多く勝って、悔いのない高校野球だったと言えるようにしたいです！
菅谷：悔いなく終われるようにしたいです！
石川選手・菅谷選手、ありがとうございました！
菅谷直人投手・石川学内野手・山口悠大主将
夏はグラウンドで輝け！
ここからは小野 幸宏監督にお話を伺いました。
Q. 新チームが始まってからどんなチームを作り上げてきましたか？またこのチームの強みも教えてください。
常に「自立」という言葉をかけ続けてきました。普段の生活でも野球でも状況判断ができるように・調子が悪い時に立ち戻りはどこなのか、ポイントを収めておけるようにするためです。
真岡工は県立高校です。選手を集めたりすることはなかなか難しい。そのため相手が嫌がる、しつこさ・粘り強さを出していけるようなチーム作りをしてきました。
Q. 夏に向けて3年生と部員たちにメッセージをお願いします！
結果、結果ではなくグラウンドで輝け！仲間を信じて野球を思いきりプレーしよう！
小野監督、真岡工野球部の皆様ありがとうございました！持ち前の攻めの野球で、グラウンドで輝く活躍を期待しています！
今年も大好評！
【僕らの熱い夏 特設ページ】
各チームのページ下部にあるフォトギャラリーもお見逃しなく！
