選抜メンバーからズバリ予想!9月の侍ジャパンU-18一次候補メンバーは?
清宮幸太郎(早稲田実業)
例年、選抜終了後には、夏の甲子園終了後に開催される国際大会(U-18)へ向けて、一次候補選手が発表されるが、今年は6月に発表される。
そこで、今回は高校野球ドットコム編集部が独断で、選抜に出場した選手の中から9月1日からカナダ・サンダーベイで開催されるWBSC第28回U-18ワールドカップ2017の一次候補18人の選手を大胆予想!
左右の本格派に加え、変則派を入れてバリエーションが広い投手陣に!
■投手 8名
・三浦銀二(福岡大大濠)
・金久保優斗(東海大市原望洋)
・山口翔(熊本工)
・徳山壮磨(大阪桐蔭)
・西垣雅矢(報徳学園)
・櫻井周斗(日大三)
・川端 健斗(秀岳館)
・13791(東海大福岡)
今春の選抜大会では、延長15回引き分け再試合を経験した福岡大大濠・三浦銀二は、投手としての完成度の高さは大会ナンバーワン。バックスピンがかかったストレートをコントロール良く投げられる投手で、世界相手にも十分通用するだろう。今年の代表チームのエースをぜひ任せたい。
またコンスタントに140キロ台を計測する東海大市原望洋・金久保優斗も、先発できる力は十分だが、先発・中継ぎとどちらでも任せられる。
センバツでは初戦で敗れたが、熊本工・山口翔は、最速148キロのストレートと、鋭い曲がりを見せるスライダーは天下一品。リリーフ、もしくはクローザーとして試合を締めてほしい投手だ。大阪桐蔭の徳山壮磨は、140キロ前半のストレート、切れ味鋭いスライダー、チェンジアップのコンビネーションで勝負。力の入れどころが分かっている投手で、ピンチになってからのギアの上げ方がうまい。先発として活躍が期待できるだろう。報徳学園・西垣雅矢は、コントロールの良さとカーブ・フォークの緩急と、縦の変化をうまく使うことができる巧さがある。夏へ向けて、さらに球速と球威の向上ができれば、さらなる活躍が期待できそうだ。
日大三・櫻井周斗は、140キロ前半の威力抜群のストレートと落差鋭い縦スライダーのコンビネーションは、簡単にはミートできない。昨秋は、清宮幸太郎から5三振、選抜では安田尚憲から3三振と強打者キラーぶりを発揮。櫻井の持ち味を発揮させるためには、リリーフが向いている。気分良く乗っていければ、ロングリリーフも期待できる。昨年、アジア選手権優勝に貢献した堀瑞輝(広島新庄―北海道日本ハム)のような役割を期待したい。また、選抜で最速148キロを計測し、潜在能力が大きく開花した秀岳館・川端も、先発の軸として期待できる1人。
ここまで140キロ超えの投手を多く揃えてきたが、東海大福岡の13791も入れたい。ストレートの球速は120キロ前後ながら、内外角だけではなく、高低で勝負ができて、内野ゴロを量産する安田の投球は、他国の打者たちは面食らうはずだ。
古賀、清宮、根尾など捕手、内野手、外野手も逸材揃い!
■捕手 2名
・古賀悠斗(福岡大大濠)
・篠原翔太(報徳学園)
福岡大大濠の古賀悠斗は、投手の持ち味を引き出す好リードとキャッチングの良さ。さらに、スローイングタイム1.8秒台の強肩に、パンチ力ある強打と、捕手としての総合力の高さは今大会ナンバーワンの捕手だ。また、報徳学園の篠原翔太も、右方向に強い打球が打てる打撃技術の高さと、スローイングタイム1.8秒台の強肩、打者の狙いを外すリードが光る。
■内野手 5名
・清宮幸太郎(早稲田実業)
・安田尚憲(履正社)
・太田英毅(智弁学園)
・小園海斗(報徳学園)
・橘内俊治(早稲田実業)
今大会は、能力の高い内野手は多かったが、代表選手候補となると、この2人抜きには語れない。日本が誇る「KY砲」といえば、この2人。早稲田実業・清宮幸太郎と、履正社・安田尚憲だ。3番を清宮、4番を安田に任せたい。
また、昨秋から攻守ともに成長を見せた智弁学園・太田英毅には二塁手のレギュラーを任せたい。昨冬、木製バットを使用した台湾チームとの親善試合で1試合5打点を記録しているように、木製バットは対応済み。遊撃・二塁を守れる太田だが、太田は二塁手のほうが合っていて、スピードも、捕球の確実性も高い。
遊撃手には、甲子園で打率5割を記録した報徳学園・小園海斗。走攻守の完成度は、選抜出場の遊撃手の中ではずば抜けている。まだ2年生だが、プレーの総合力の高さは、すでにドラフト候補クラス。小園の将来を考えると、早めに木製バットを使用する国際大会を経験したほうがいいだろう。
そして、最後の内野手に、甲子園2試合で9打数5安打を記録した早稲田実業・橘内俊治を選出した。今回、左打者が多い編成となっており、その中で、攻守ともに完成度が高い右打ちセカンド・橘内は貴重な存在。この代表選手の中に混じることとなれば、8番~9番を打たせて打線に厚みを持たせるか、もしくは代打の切り札としてスタンバイさせたい。
■外野手 3名
・小野寺大輝(健大高崎)
・根尾昂(大阪桐蔭)
・植田拓(盛岡大附)
甲子園で自慢の俊足を披露した健大高崎・小野寺大輝は、チャンスメイクに徹してほしい選手だ。小野寺がいるだけでも、攻撃の幅が広がるだろう。大阪桐蔭・根尾昂は、投手、遊撃手、外野手全般をこなせる万能さを評価。連戦が続く国際試合では貴重な存在となるだろう。
盛岡大附の植田拓は、小柄ながらも、パンチ力と対応力を兼ね備えた強打者。さらには、思い切りのよい走塁に、広い守備範囲と、今年の高校生外野手の中ではトップクラスの実力を持った選手だ。
今大会の選抜出場メンバーだけでも、世界で十分に戦えるメンバーが集まったが、このまま選抜出場組が名を連ねるのか、それともセンバツ未出場組が代表入りするのかは、これからのパフォーマンス次第だ。ぜひ、最強のメンバーで世界一を狙いにいってほしい。
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