今年の沖縄も実力派揃い!春から激戦が予想される県大会の見所を徹底紹介!【2017年沖縄春季県大会展望】
抽選会の様子
激戦の各ブロックの見所を徹底紹介!
第1シードの美来工科
沖縄で開催される第140回九州地区高校野球大会への出場権を懸けた第64回沖縄県高等学校野球春季大会(3月20日開幕)の抽選会が2月21日、北中城高等学校にて行われた。今大会は60校59チームが参加。各校の主将たちが緊張感にあふれる中、それぞれのクジを引いていった。
【美来工科ブロック】
昨秋県大会優勝で第一シードの美来工科はAブロックととなった。その打倒・美来工科に燃えるライバルたちがこのブロックへ集った。昨秋準々決勝で1点差の宮古総実、同じく3回戦で延長の死闘を演じた名護も対抗馬に上がるだろう。そこに宜野座(秋8強)と接戦した那覇商、石川との延長再試合を制した小禄、嘉手納(秋8強)と延長で敗れた首里と実力派が同ブロックとなった。そして注目なのが宮古。このチームの魅力は身体能力の高さ。1月に行われた沖縄県高校野球部対抗競技会では打撃部門と100m走の部門で1位を獲得し、総合部門で5位に輝いている。身体能力の高さを活かし、浮上を目指す。
【興南ブロック】
秋準優勝で第2シードの興南はCブロックへ。ここもAブロック同様、秋に顔を合わせた者同士が集まった。興南と準々決勝を争った嘉手納と1点差で敗れた中部商も再び同ブロックとなった。さらにここにはもうひとつの8強である宜野座が組まれた。同ブロックの新人大会3位の八重山や秋16強の糸満、浦添、西原も侮れないだろう。このブロックで、注目選手を挙げるとやはり八重山商工の平良海馬の名前が挙がるだろう。投げては最速145キロ。打っては吉田正尚(オリックス)ばりのフルスイングを見せる逸材だ。今回は部員不足により宮古工との連合チームとして出場するが、この世代ナンバーワンの逸材はこの冬でどこまで進化したのか注目が集まる。対戦相手で強豪・中部商の激突が決定。この一戦は3月22日、中日ドラゴンズの一軍キャンプで行われる北谷球場で行われる。全国の高校野球ファンも要注目のカードといえるだろう。
【那覇ブロック】
昨秋優勝の美来工科と戦った那覇が第三シードとしてDブロックへ移った。このブロックでは沖縄尚学とコザの一戦が好カードとして注目される。秋の大会3回戦で当たった両者は、コザの1年生左腕・護得久廉が沖縄尚学打線の前に立ちはだかった。今回、沖縄尚学にとってはリベンジの場となるが果たして結果はいかに。その隣の山では成長著しい未来沖縄と豊見城南のカード。美来工科と互角の力を持つ名護と、接戦した豊見城南ももちろん上位候補として注目されているが、未来沖縄も一年生大会を制して波に乗っている。そのほかにも、前原vs沖縄向陽、豊見城vs普天間なども面白い。石川、南部工、具志川商も虎視眈々と上位の座を狙う。
【知念ブロック】
昨秋準優勝の興南と戦った知念が第四シードのBブロックとなった。こちらは秋の16強以上が浦添工のみが有力校として注目されているが、実は力を秘めている高校が多く揃った。昨秋、宮古総合実と1点差の好勝負を演じた沖縄工、知念を苦しめた名護商工にその名護商工と1点差の美里、那覇と1点差の具志川や浦添商と延長を戦った読谷、糸満と1点差の美里工も楽しみだ。
【早稲田実業との挑戦権を手にするのは??】
どこが勝ち上がって来てもおかしくない春季県大会。今回は九州大会の開催地ということもあって、ベスト4に入ると九州大会への出場が決まり、さらにその4チームは5月に行われる招待試合で、早稲田実業と戦うことが決まっている。全国トップクラスの清宮幸太郎や野村大樹クラスと対戦する機会はそうそうないだろう。大会は20日に開幕!力が拮抗した同士の戦いが早くも実現し、序盤から激戦が予想されそうだ。
(文・當山 雅通)
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【第64回沖縄県高等学校野球春季大会】