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マネージャーも一緒にトレーニング!「常に笑顔」で選手をサポート!西武台高等学校

2016.12.30

 埼玉県新座市に所在する西武台高等学校。1981年に創立した学校で、これまでにブンデスリーガ・ヘルタ・ベルリン所属。そして日本代表として活躍する原口元気選手を筆頭に多くのプロサッカー選手を輩出してきました。野球部は1988年に選抜出場の経験があり、2015年秋には県大会ベスト8入りするなど、実力をつけている西武台。今回はそんな西武台野球部のマネージャーにお話を伺いました。

パイナップルの缶を開ける速さは負けない!

プロテインを作るマネージャー(西武台高等学校)

 新チームとなった西武台野球部の人数は総勢78人。その部員たちを支えているのが、2年生の大槻 りょうさん、冨士原 光希さん、1年生の大森 未菜美さん、高木 美月さん、田中 陽子さんの5人のマネージャーです。

 主な活動内容は、選手たちへプロテインを作ったり、来客対応や環境美化への取り組み、試合のときはアナウンスやスコアの記入だけではなく、個人成績や試合結果の集計も行っています。

 その他にもノックの補助をしたり、実際に選手たちに混ざってトレーニングを行うことも。学校行事のマラソン大会などが近づくと、選手と同じコース、またはボリュームを減らしたランメニューも一緒に行います。

西武台高等学校野球部マネージャー

 また、バナナチップスとパイナップルの補食を用意するというのも、西武台野球部ならではの取り組み。選手たちの身体を大きくするために始めた取り組みですが、総勢78人分のバナナを毎回用意するのは大変。そこで、気軽に摂取できて栄養素が高いバナナチップスと、身体を柔らかくし、保存のきく缶詰のパイナップルを選んだと言います。

 毎回補食の準備をしているマネージャーたちは「パイナップルの缶を開ける速さとプロテインを作る速さは誰にも負けません!」と、他の高校には負けないマネージャースキルを教えてくれました。

「常に笑顔」で、選手たちがより良い環境で野球ができるようにすることを心掛けているという西武台マネージャーたち。大勢の選手を支えるのは大変ですが、選手たちからの「ありがとう」の言葉や、試合で勝ったときは特にやりがいを感じると言います。

 日々練習に励む選手たちへ向けてメッセージを伺うと、「チーム一丸となって最高の夏を迎えよう!」と答えてくれた5人。このオフシーズンを乗り越え、春、夏の活躍に期待です。

 次ページでは、代表の大槻 りょうさんにお話を伺いました!

[page_break:チームを支える一番の味方]

チームを支える一番の味方

記録をつけるマネージャー(西武台高等学校)

 幼い頃から野球が好きだったという2年生の大槻 りょうさん。お姉さんも野球部のマネージャーをしており、それに憧れて入部を決めたと言います。

「マネージャーをしていなかったら、毎日が充実せず、ネガティブな自分になってたと思います」と語る大槻さん。1年間活動をしてみて、「普段の生活でも周りのことを見れるようになりました」と自分自身の成長を実感していました。

 また、活動をしている中で「マネージャー同士でもめたことや、仕事にやりがいを感じられなくなったこともあります」と挫折しかけたこともあったと教えてくれました。

 しかし、自分が作ったジャグがおいしいと褒められたり、コーチや選手から「アナウンスが上手だね」と言われたことが心に残っており、活動の励みになっています。自身の誕生日を選手が祝ってくれたことは、大槻さんにとって忘れられない思い出です。

西武台高等学校野球部マネージャーの皆さん

 そんな大槻さんが目指すのは、チームから「信頼されるマネージャー」。2年目もしっかりと選手たちを支えていきます。

 最後に、チームにとってマネージャーの方はどんな存在なのか選手たちに伺うと、チームにとってマネージャーとは、チームを支える一番の味方であると答えてくれました。

 春、夏に向けて、チーム一丸となって勝ち進んでいってください!

 西武台高等学校野球部の皆さん、ありがとうございました!

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この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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