試合レポート

未来沖縄vs沖縄工

2016.11.23

14安打9得点!会心の勝利で初優勝を果たしたKBC学園未来沖縄

未来沖縄vs沖縄工 | 高校野球ドットコム

山城(未来沖縄)

 高野連に加盟して2年目のKBC学園未来沖縄が、一年生大会とはいえ公式戦初優勝を果たした。

 KBC学園未来沖縄は2回、四球と相手の二つのミスで労せずして同点に追い付く。続く3回にはトップの宮城 晴がセンター前ヒットで出塁。2番城間 孝太が技ありのバントヒットでチャンスを広げると宜保 翔のタイムリーで一気に逆転した。5回には2本のヒットで一、三塁として相手のエラーで加点。その後、山城 翔也のライト前2点タイムリーも飛び出し大量4点を加え試合を優位に進めた。

 投げては、1回戦から全てのイニングを投げ続けた新垣 龍希が9奪三振2失点の力投。この試合141球目、4試合通算516球目となる渾身の球で最後の打者をショートゴロに斬ると、マウンドに歓喜の輪が出来上がった。

 1番宮城が打率.474をマークすれば、宜保、下地 俊輝の3、4番で9打点。興南戦を除く3試合で二桁安打をマークした打線といい、投打で他のチームを圧倒したKBC学園未来沖縄に、嬉しい公式戦の優勝旗が渡された。

 敗れた沖縄工だったが、一年生中央大会出場が10年振り。さらに決勝進出が歴史ある同校野球部にとって初となるなど、こちらも今後の自信に繋がる素晴らしい戦い振りであった。最後の最後に上がいるということを、身をもって知ったことは大きな財産である。満足せず、悔しさを晴らすためさらなる飛躍を期待したい。

(文・写真=當山 雅通

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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