「チームのことに対して一生懸命」 本道屈指の名門校を支える男子マネージャー! 北海道鵡川高等学校
海の近くに位置する鵡川高校は、北海道苫小牧の分校として1952年に開校しました。また、2003年から北海道で連携型中高一貫教育をいち早く導入した学校です。
初めて甲子園出場を果たしたのは、2002年選抜大会。それ以降、2004年、2009年に選抜出場を果たし、本道で屈指の野球の名門校となった鵡川。現在の鵡川は、夏の大会で結果を残すことが出来なかったことをバネに、新チームでは秋季大会はベスト8の成績を残しました。そんなチームの飛躍にも貢献している、鵡川野球部にとって唯一のマネージャー!1人という存在ですが、それ以上に活動に励む原田 健太郎君にお話を伺いました。
「選手だけでなく、マネージャー、サポートメンバーがいての高校野球」
原田 健太郎君(鵡川)
38人が所属する鵡川を支えるのは、中学時代は野球部に所属していたという1年生の原田 健太郎君です。原田君は、今年の7月にマネージャーになりました。そのきっかけは、「高校野球は選手だけでなく、マネージャー、サポートメンバーがいての高校野球だと思ったから」と話します。選手の補助を行う活動を始め、学校の門に立って挨拶することや朝のごみ拾いなども行っているそうです。
試合中の各ポジションへの声掛けは、他の高校に負けていない、鵡川ならではの強みと語ってくれた原田君。その際、笑顔で「オッケー!」と言われたり、グラブをあげて合図をしてくれた時に、嬉しさを感じるとのことでした。そして、その強みを生かして、全員に指示が通るようにすることを心掛けて選手のサポートしているようです。
そして、原田君に“マネージャーあるある”を伺ってみました。すると、「選手の失態は、マネージャーである自分の責任になるということです」との答えが。一つ一つのことに責任を持ち、活動していることが伺えます。
そして、日々の活動の中で、1番楽しい時間を伺うと、試合後に寮で個人成績を集計している時間です、と教えてくれました。その理由は、「ベンチ入りすることができる18人以外の選手でも、成長を見ることが出来るから」。38人の選手の活躍を誰よりも楽しみにしているようです。
自分に厳しく、そして周りの活躍を願う原田に夏の大会で思い出に残っている試合について伺うと、苫小牧中央との支部予選決勝戦(7月4日・[stadium]とましんスタジアム[/stadium])を挙げてくれました。その理由は、「2回、4回でチャンスをものにできなかったことです」悔しさが思い出に残る試合だったようです。
一方、思い出に残る一戦には、秋季北海道大会支部予選決勝の駒大苫小牧戦(9月18日・[stadium]とましんスタジアム[/stadium])を挙げてくれました。6回から守り切ることが出来たことが思い出に残っているようです。
では最後に、原田君から日々練習に励む選手に一言いただきました!
「全国に行けるように、日々精進で、共に頑張っていきましょう!!」
マイナスの言葉を、自分の高みに
原田 健太郎君(鵡川)
全道大会に出場できたことが活動をする中で嬉しかったことと話す原田君は、日々の活動を通じ、「常に笑顔になることができ、さらに、自然と声も大きくなりました」と、自分が変わってきた実感があるようです。
選手や監督に言われて心に残っている言葉について伺うと、マイナスな言葉が一番心に残っている、と話します。「そういう言葉を言われて、今の自分がいます」マイナスの言葉を、自分を高みにする言葉と受け止め、マネージャーとしても人間としても成長を見せる原田君。
そんな原田君が考えるマネージャーとは?
「選手の一部であり、大切な一人だと思います」
一方、38人の選手にとって、原田君がどのような存在なのかを伺ってみると、
「チームのことに対して一生懸命やってくれて、欠かすことのできない存在です」という力強く、そして温かい言葉をいただきました!
鵡川の皆さん、ありがとうございました!
大事な戦力として欠かせない原田マネージャーとともに、来年のシーズンに向け、頑張ってください!