試合レポート

淀川工科vs守口東

2016.09.25

今から覚えておきたい淀川工科の184センチの大型右腕・奥田侑磨

淀川工科vs守口東 | 高校野球ドットコム

先発・奥田(淀川工科)

 [stadium]豊中ローズ球場[/stadium]で行われた第1試合、第2試合ともに逆転ゲームだったが、淀川工科vs守口東の一戦も逆転ゲームだった。4回表に犠牲フライで1点の先制を許したが、0対1の場面から淀川工科が反撃を開始。二死から満塁のチャンスを作り出し、敵失と押し出しで逆転に成功すると、なおも満塁から1番下村がセンター超えの適時三塁打で5対1と大きく突き放すと、その後も6回裏には押し出し四球、7回裏には再び一死満塁からパスボールと押し出し四球で8対1と7回コールド勝ちとなった。

 この試合で光ったのは淀川工科の先発の奥田侑磨。184センチ74キロと恵まれた体格をした大型右腕。角度を生かしたオーバーハンドから繰り出す直球は常時125キロ~130キロほどで、上背があるので、なかなか勢いのあるストレートを投げている。最速も133キロをたびたび記録するなど、潜在能力は非常に高い投手であった。

 ストレートとカーブを上手く投げ分けながらゲームメイクする投手で、まだまだ化けていく予感をさせる投手であった。これでベスト32。奥田は「強い相手に投げることに喜びを感じます」と意気を感じているように、彼にとっては成長のきっかけとなる秋季大会となっているようだ。今後は「強豪相手にもストレートで空振りが奪える投手」を目指している。

 この大会からさらに真剣に練習に取り組み、ストレートの質、コントロール、変化球の精度、すべてにおいて変わってきた時、一気に化ける可能性があるかもしれない。覚えておいて損はない逸材だ。

(文=河嶋宗一

淀川工科vs守口東 | 高校野球ドットコム
注目記事
・2016年秋季大会特設ページ

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

関連記事

応援メッセージを投稿

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

RANKING

人気記事

2024.05.19

【東海】中京大中京がコールド勝ちで17年ぶり、菰野は激戦を制して23年ぶりの決勝進出<春季地区大会>

2024.05.20

【春季京都府大会】センバツ出場の京都国際が春連覇!あえてベンチ外だった2年生左腕が14奪三振公式戦初完投

2024.05.19

【24年夏全国地方大会シード校一覧】現在30地区が決定、青森では青森山田、八戸学院光星がシード獲得

2024.05.20

【24年夏全国地方大会シード校一覧】現在31地区が決定、宮城では古川学園、仙台南、岩手では盛岡大附、秋田では秋田商などがシードを獲得

2024.05.19

【宮崎】日章学園、富島、小林西などが初戦を突破<県選手権大会地区予選>

2024.05.15

【全国各地区春季大会組み合わせ一覧】新戦力が台頭するチームはどこだ!? 新基準バットの及ぼす影響は?

2024.05.17

「野球部や高校部活動で、”民主主義”を実践するには?」――教育者・工藤勇一さん【『新しい高校野球のかたち』を考えるvol.5】

2024.05.14

大阪体育大の新入生に兵庫大会8強の145キロ右腕、金光大阪の1番センター、近大附の4番打者など関西地区の主力が入部!

2024.05.16

【宮城】仙台一、東北、柴田、東陵がコールド発進<春季県大会>

2024.05.19

【東海】中京大中京がコールド勝ちで17年ぶり、菰野は激戦を制して23年ぶりの決勝進出<春季地区大会>

2024.04.21

【愛知】愛工大名電が東邦に敗れ、夏ノーシードに!シード校が決定<春季大会>

2024.04.29

【福島】東日本国際大昌平、磐城、会津北嶺、会津学鳳が県大会切符<春季県大会支部予選>

2024.04.22

【春季愛知県大会】中部大春日丘がビッグイニングで流れを引き寄せ、豊橋中央を退ける

2024.04.22

【鳥取】昨年秋と同じく、米子松蔭と鳥取城北が決勝へ<春季県大会>

2024.04.23

【大学野球部24年度新入生一覧】甲子園のスター、ドラフト候補、プロを選ばなかった高校日本代表はどの大学に入った?