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因縁の対決!大阪vs神奈川 過去10回の対戦結果は?

2016.08.15

因縁の対決!大阪vs神奈川 過去10回の対戦結果は?

左:松坂 大輔 (横浜)、右:上重聡アナウンサー

  世紀の一戦と呼ばれた履正社vs横浜の試合は5対1履正社が勝利した。この一戦が目当てだったのか、14日の[stadium]甲子園[/stadium]は6時半開門、6時40分に満員通知という異例の事態になった。

 東日本の野球処・神奈川と西日本の野球処の大阪の直接対決はいつも盛り上がる。それはなぜかといえば、野球処として負けられないプライドがかかっているからだろう。さらに盛り上がる要因としてはどちらも名選手、もしくは名門同士の対決が多いというのも1つだろう。

 今回の試合を含めて、過去10試合の含めての対戦カードを振り返ると、まさに名門校同士の戦いばかりだ。この10試合を振り返っていきたい。

1961年 準決勝 浪商 4vs2 法政二
1963年 準決勝 大阪明星 5vs0 横浜
1970年 決勝 東海大相模 10vs6 PL学園
1982年 2回戦 法政二 6vs2 大阪春日丘
1983年 決勝 PL学園 3vs0 横浜商
1995年 3回戦 PL学園 10vs5 日大藤沢
1998年 準々決勝 横浜 9vs7 PL学園
2006年 1回戦 大阪桐蔭 11vs6 横浜
2008年 準決勝 大阪桐蔭 6vs4 横浜
2016年 2回戦 履正社 5vs1 横浜

 大阪 8勝 神奈川 2敗

 大阪勢の強さが際立っている。面白いのは、この直接対決を制して、優勝したケースはなんと6回ある。大阪神奈川対決を制したものは全国を制するという言葉が出てきてもおかしくない。この6回のケースを振り返ると、
 まず1961年を振り返ると、3季連続の優勝を狙う法政二浪商の対戦となった。法政二のエース・柴田勲(巨人)、浪商の2年生エース・尾崎行雄(日拓)の投げ合いは、延長11回に及ぶ熱戦となり、浪商が11回表に勝ち越しに成功し、法政二の3連覇を止めた浪商は決勝戦でも勝利して、優勝を決めている。
1963年にも実現。横浜を破った大阪明星が初優勝を決めている。さらに1970年には決勝戦で実現。東海大相模が当時、新鋭校だったPL学園を破り、優勝を決めている。当時の監督が原貢氏であった。
 そして1983年にはPL学園清原和博が本塁打を放ち、優勝に貢献。そして1998年には横浜松坂大輔PL学園上重聡の投げ合いは、延長17回に及ぶ熱戦。この戦いは未だに伝説として語り継がれている。そしてこの一戦を制した横浜は、春夏連覇を果たしている。その10年後の2008年。大阪桐蔭が投打に力強い戦いを見せ、横浜に圧倒。大阪桐蔭常葉菊川を破り、二度目の優勝を果たしている。
 今回、履正社も、横浜も、ともに優勝候補として期待されたチームである。横浜を破った履正社は1つの山を乗り越えたといってもいいだろう。過去のデータを見るならば、履正社には大きな追い風が吹いているかもしれない。
 

(文・河嶋 宗一


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この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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