波乱なんかではない!2016年夏のジンクス! 「6」がつく年に勝つのは公立校だ!!
2016年夏。甲子園出場をかけた地区大会では、“波乱”と呼ばれる展開が各地で巻き起こっている!
すでに、敦賀気比、福岡大大濠、花巻東、山村学園といった私学の強豪校が、次々に初戦敗退を喫しているのだ。
仲地 玖礼(嘉手納)
調べてみると、今年は全国的に有力校が公立校に負けているケースが非常に多い。
これまでは、『私立校>公立校』の方程式が、一般的に成り立っていたが、そうも言えなくなってきた。
今年は、とくにそうだ。まずは、残念ながら、これまでに公立校に敗れた私学強豪校たちを紹介しよう。
・札幌大谷:札幌支部予選準決勝で石狩翔陽に3対4●
・青森山田:青森大会4回戦で大湊に2対3●
・八戸工大一:青森大会準々決勝で大湊に3対4●
・弘前学院聖愛:青森大会準決勝で大湊に8対10●
・花巻東:岩手大会2回戦で盛岡工に1対3●
・浦和学院:埼玉大会4回戦で市立川越に0対1●
・松本第一:長野大会2回戦で小諸商に1対3●
・敦賀気比:福井大会2回戦で坂井に1対2●
・済美:愛媛大会2回戦で新居浜商に6対9●
・鹿児島城西:鹿児島大会2回戦で沖永良部に1対2●
【7月19日時点】
さて、ここからが本題だが、実は編集部では、今年の年明けにすでに、この展開を予想していた。
『2016年は何かが起こる?世間を賑わせた1996年、2006年に共通すること』でも書いてきたが、過去に「6」がつく年は、公立校に軍配が上がる確率が高くなっている。夏の甲子園、春の甲子園でも、4強には必ず、公立校が食い込んでいるのだ。
1996年夏の甲子園においては、4強すべてが公立校だった!
そもそも、昨秋の神宮大会では、香川の古豪・高松商が優勝するなど、すでにその布石が打たれていたが、春のセンバツでは、その高松商がセンバツ準優勝!さらには、初出場の明石商もベスト8に入るなど、公立校が全国の舞台でも結果を残している。
そして、この夏。今、最も快進撃を見せているのは、本日、7年ぶりの決勝進出を決めた大湊(青森)だ。
青森県内では実力校として知られる公立校であるが、今大会はなんと!青森山田、八戸工大一、弘前学院聖愛を破って決勝進出を決めている。
決勝戦で待ち構えるのは、2季連続出場を狙う八戸学院光星。まさに、“ラスボス”に相応しい私学が目の前に立ちはだかっているが、公立の星・大湊は一体、どんな戦いを見せてくれるのか。
最後に、すでに「6」のつく年のジンクスを叶えているチームを紹介しよう。今夏の沖縄代表校である。そもそも、沖縄大会のベスト4がすべて公立校だったが、その中で、嘉手納が初の夏の甲子園出場を決めた。全国の公立校の球児たち!3年間の努力はもちろんのこと、最後の最後にジンクスにあやかるなら、今年がチャンスだ!!
夏の地区大会後半戦!まだまだ公立校の快進撃が起こる予感!
(文・河嶋宗一)
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