2016年は何かが起こる?世間を賑わせた1996年、2006年に共通すること
神宮大会優勝の高松商業は2016年も躍進なるか?
2016年は何かが起こる?世間を賑わせた1996年、2006年に共通すること
2016年が始まった。千葉ロッテは5年に一度にゴールデンイヤーを迎えるといわれるが、高校野球の場合、1996年、2006年とこの10年周期に、今でも高校野球ファンに語り継がれる試合、ヒーローが多いことに気付く。何といっても決勝戦が強烈だ。
・1996年 決勝:松山商vs熊本工
奇跡のバックホーム
・2006年 決勝:早稲田実業vs駒大苫小牧
斎藤佑樹と田中将大の投げ合い。
と今でもこの決勝戦2試合は高校野球特集に何度も取り上げられるほど強烈な印象を与えている。高校野球ファンに訊けば、この年は本当に凄かったと語る方は多い。そんな2016年だが、個性的なチームが多い。敦賀気比、東邦、大阪桐蔭、横浜など私学の学校が強力で、今年の話題校となっていくだろう。しかし1996年、2006年はある共通点がある。実は甲子園ベスト4以上に必ず公立校が入っていること。
1996年は松山商、熊本工、前橋工、福井商と4校すべて
2006年は鹿児島工
さらに選抜でも1996年は岡山城東、高陽東がベスト4、2006年は清峰が準優勝、岐阜城北がベスト4入りと公立校がしっかり勝ち上がっているのだ。
今は私学全盛の高校野球。過去5年で見れば2011年から2015年の夏の甲子園のベスト4はすべて私立なのだ。「 6の年が付く年は公立が強い」。そんな格言ができるほど、今年の春夏の甲子園は、公立校の勝ち上がりに注目が集まる。そんな期待ができるのも明治神宮大会優勝した古豪・高松商の復活が大きい。高松商は、札幌第一、大阪桐蔭、敦賀気比と私学3校破っての優勝。四国大会を振り返れば、決勝で明徳義塾も破っている。それだけに甲子園での戦いぶりが期待されるだろう。
秋の地方大会を見ても、公立校の躍進が目立つ。
中国大会準優勝の南陽工
近畿大会ベスト4の明石商
東海大会準優勝のいなべ総合
何か公立校に風が吹いているかもしれない。もちろん注目校の戦いぶりも注目だが、こんなジンクスを知りながら、今年の高校野球を眺めてはいかがだろうか。