兵庫県立西宮南高等学校(兵庫)
集合写真(兵庫県立西宮南高等学校)
みんなで「やる」と決めて、信じてバットを振り込こんだ
兵庫県立西宮南高等学校は兵庫県西宮市にある学校。放課後になると、7つの部活動が校庭のグラウンドを使用し賑わっています。そんな中野球部は、平日は毎日内野を使用した練習をしています。特に、「シットダウン・ティー」は西宮南の名物練習。至近距離で投げ手を座らせ、その前にネットを置き、打者は前から来る球をできるだけ遠くに飛ばすように打ちます。この練習のおかげでみんな長打が打てるようになったのだと言います。
現在の野球部は、3年生11人、2年生13人、1年生19人、計43人。主将を務める平田 孝太選手はチームについて、「1番から9番まで打てる打線・失策率が低い守備陣・一つのことを信じてやり切る団結力」の3つがチームのウリであると教えてくれました。
主将・平田孝太(兵庫県立西宮南高等学校)
この新チーム結成後の秋季大会では二連敗をしてしまった西宮南。しかし、冬の打撃練習によりチームは大きく成長を遂げました。秋の悔しさを胸に、西宮南は新しいバッティングへの取り組みを開始。「挑戦し始めた当初は、練習試合に全く勝てず、ヒットも打てず、酷い時には内野安打一本で完封されたこともありました。なかなか結果が出ない中、新しい打撃の取り組みを『やめる』か『やめないか』みんなで悩みましたが、みんなで『やる』と決めて信じてバットを振り込みました」と振り返る平田主将。そして辛い冬を越えて、春季大会では結果となって現れました。(試合レポート)
「冬の間にやっていきた打撃が結果として現れたこともそうですが、色々なタイプの投手と対戦できたことはチームにとって大きな収穫となりました。まだまだ自分たちの打撃をやり切れているわけではないので、夏までにやり切り、完成させる」と、夏に向けての課題も明確となった西宮南。最後に意気込みを伺うと、「今、自分たちが取り組んでいる打撃を完成させて、甲子園に出ます!」と語ってくれました。
夏の大会では、チームで一番思い切った打撃ができ、内野リーダーとして内野陣を引っ張っていく西野 天選手と、いつも冷静でピンチの場面でもみんなに声をかけている西村 太一選手を中心に、とにかくチャンスに強い樋口 健太選手にも活躍が期待できます。樋口選手は絶対的なチームの4番であり、春季大会でもチャンスで打ってチームを勝利に導きました。また、練習では外野リーダーとしてチームを引っ張っていきます。そんな西宮南ナインから、この夏は目が離せません。
西宮南の勝ち方で戦い抜いていきたい
チームの頭脳、西村太一(兵庫県立西宮南高等学校)
ここからは西宮南の副主将・西村 太一選手と、内野リーダーの西野 天選手にお話を伺いました!
Q. いよいよ夏が来ますね!大会では自分のどんなところに注目してほしいですか?
西村 太一(以下「西村」):球際の強さに注目してほしいです!
西野 天(以下「西野」):大会では特に、思い切ったバッティングに注目!
Q.楽しみですね!引退するまでに対戦してみたい高校はありますか?
西村:明石商と対戦したいです。兵庫県で一番強いチームとやって勝ちたい!
西野:僕も同じです。甲子園出場校とやってみたいです。
走攻守。三拍子揃う西野天(兵庫県立西宮南高等学校)
Q. 是非勝ち進んで、対戦を叶えてくださいね。高校野球ファンへ向けて、球児たちが感じる高校野球の魅力を教えてください!
西村:僕は高校野球の、チームのために一人一人が全力で必死にプレーするところが好きです。
西野:甲子園と言う高い目標に向かってチームメイトと大好きな野球に打ち込めることが魅力だと思う。
Q. どちらも高校野球ならではですね。最後に、今年の夏はどんな夏にしたいですか?
西村:応援してくださっている方々へ恩返しができるように、全力プレーをし西宮南の勝ち方で勝ち進んでいきます!
西野:去年の夏悔しい思いをしているので、応援してくださっている方々へ恩返しができるよう、全力プレーで自分たちのやって来たことを出したいです!
西村 太一選手、西野 天選手ありがとうございました!最後の夏を思いっきり楽しんでください!
全員が「やる」と覚悟を決めた
■光武 洋次監督に質問!
ホワイトボードの前でのミーティング(兵庫県立西宮南高等学校)
Q. 夏に向けてどんなチームを目指していますか?このチームの強みを教えてください。
甲子園に行くためには140キロを越えるストレートや、変化球を打てなければいけません。そこを打ち崩すため、打撃の改革に取り組みました。初めは選手たちも半信半疑でしたが、全員が「やる」と覚悟を決めて、出来ない自分と向き合い続けてくれました。
やはり自分たちが「やる」と決めたときの彼らの力は本当にもの凄いものがあります。覚悟を決めて淡々と自分たちのやるべきことができるのがこのチームの強みです。また、選手同士の言葉かけや、アイコンタクトなど、意思の疎通も上手にやります。
Q. 最後に、夏に燃えるチームへ向けてメッセージをお願いします!
「何をするか、よりも、何のためにするか。」
何のために、今、この一瞬を過ごしているか。そこに目を向けて残りの日々を過ごしてください。その姿を後輩たちが見ています。それが伝統となります。
みんなが歴史の先頭です。みんなで淡々とやりきって、最高の夏にしよう。
光武 洋次監督、そして西宮南高校野球部の皆様ありがとうございました!夏の活躍を楽しみにしております!
今年も大好評!
【僕らの熱い夏2016 特設ページ】
各チームのページ下部にあるフォトギャラリーもお見逃しなく!