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福井県立丹生高等学校(福井)

2016.07.01


集合写真(福井県立丹生高等学校)

一つでも上に

 福井県立丹生高等学校は、福井県丹生郡越前町にある学校。校舎が丘の上にあるため、野球部は学校周りの坂を使った「坂ラン」が名物練習となっています。車で登っても傾斜のすごさがわかるくらいの坂を、ショート、ミドル、ロングという3つのコースを、夏休みは毎日走っています。下半身が鍛えられることはもちろん、体力、精神的にも日々鍛えられています。

 現在の野球部は3年生9人、2年生4人、1年生8人、計21人。「フルスイング・元気・学年問わず仲が良く、団結力がある」というのがこのチームのウリです。そんなチームを引っ張る主将の坂井 傑選手にチームについて紹介していただくと、「新チームがスタートしてから最も思い出深いのが、一番つらかった夏休みの練習です。今年のチームは技術・精神・体格面においても、去年のチームより劣っていたので、新チーム結成頃はとにかく走り、ノックも毎日1人100本受けるなど、精神面も鍛えられました。メニューとしては、初めに『坂ラン』を20本インターバルをし、グラウンドでタイムを設定し70メートル走を15本、バック走10本、ベースランニング20本、ノック100本していました。食事も1キロはご飯を食べていました。このおかげで、チーム力が高まり、団結力がチームの強みになりました」と、夏の大会に向けての取り組みを語っていただきました。

 春の大会では、エラーによる失点が続き、逆転をされてしまったことから、一つのエラーからチームの雰囲気が悪くなり、食い止めることができなかったことが課題となりました。夏の大会では、チームのキーマンである、小角 海也磯田 健斗藤田 魁人選手を中心に試合に挑みます。「3人とも負けん気が強いです。小角はピンチのときでもファインプレーでよく切り抜けてくれます。磯田はチャンスでいいリードをし、バッティングでも大事な場面で一本出してくれます。そして藤田は小さいけど、いいストレートがあり、チームの小さなエースとして活躍してくれることを期待しています」と、坂井主将は期待を寄せていました。そして、「僕たちにとって最後の夏なので、集大成として一つでも上に行きたいです!」と力強く語ってくれました。

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勝ちにこだわっていきたい

ミーティングの様子(福井県立丹生高等学校)

 ここからは丹生を支える、副主将・小角 海也選手と、3年生捕手・磯田 健斗選手にお話を伺いました!

Q. 夏の大会目前ですが、大会では自分のどんなところに注目してほしいですか?

小角 海也(以下「小角」):「走・攻・守」の全てと、全力の声出しに注目してほしいです。
磯田 健斗(以下「磯田」):自分は捕手で守備の要なので、守備でリズムを作って、攻撃につなげられるような声と配球を見てほしい!

Q.活躍を楽しみにしています。引退までに対戦したい高校があったら教えてください。

小角:武生商と対戦したいです。中学校の頃の同級生がいるので。
磯田:僕は福井工大福井です。1年生大会で負けたので、自分がどれだけ成長したか確認したいです。

Q. 自分の成長が実感できると嬉しいですよね。ところでお2人が思う高校野球の魅力とはなんでしょう?

小角:甲子園が放送されて全国の人が見てくれているというのは、高校野球の魅力だと思います。
磯田:誰が見ても熱くなれる、そして感動できるというところ!

Q. 今年もたくさんの方に感動を与えてくださいね!今年の夏はどんな夏にしたいですか?

小角:今まで負けてきた分、勝ちにこだわりたい!
磯田:やり残したことが何も無いというくらい、たくさん練習し試合に臨んで、勝って、そして監督を甲子園に連れていきます!

 小角 海也選手、磯田 健斗選手ありがとうございました!最後の夏を思いっきり楽しんでください!

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[page_break:細かい作戦を駆使し、出来ることは全て行う]

細かい作戦を駆使し、出来ることは全て行う

春木 竜一監督に質問!

Q. 新チームが始まってから、どんなチームを作り上げてきたでしょうか。また、夏に向けてどんなチームを目指していますか?

 秋季大会では、失点を少なく守りきる野球を、春季大会は攻撃力を向上し、長打を絡めた打ち勝つ野球を心掛けてきました。夏の大会では、細かい作戦を駆使し、出来ることは全て行う野球をしていきたいと思います。

Q. 最後に、夏に燃えるチームへ向けてメッセージをお願いします!

 3年生へ ひたむきに、元気よく、自分がどうすればチームを勝たせられるかを考えてプレーしてほしい。

 1、2年生へ 失敗を恐れず、思い切ってプレーすること!

 春木 竜一監督、そして丹生高校野球部の皆様ありがとうございました!夏の活躍を楽しみにしております!


今年も大好評!
【僕らの熱い夏2016 特設ページ】
各チームのページ下部にあるフォトギャラリーもお見逃しなく!

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この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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